2026年11月5日(日本時間6日)、MLBのシルバースラッガー賞の最終候補が発表され、日本人選手ではドジャースの大谷翔平とカブスの鈴木誠也が選出されました。
大谷はナショナル・リーグの指名打者(DH)部門で4年連続5度目、鈴木は外野手部門で初受賞を目指します。
特に大谷のライバルは、今季45本塁打を放って本塁打王に輝いたフィリーズのカイル・シュワバー。ホームラン数では大谷を大きく上回っていますが、打率やOPSでは大谷が優勢です。
一方、鈴木も7人の最終候補から3人が選ばれる外野手部門にノミネートされ、日本人選手として歴史的な受賞の可能性が生まれています。
果たして日本人2選手の同時受賞は実現するのでしょうか。2026年の打撃成績とライバルたちの数字を比較してみましょう。
シルバースラッガー賞とは? 打撃のベストナインに相当する栄誉
シルバースラッガー賞は、1980年に創設されたMLBの打撃に関する個人賞です。
各リーグのポジションごとに、最も優れた打撃成績を残した選手が選ばれます。
守備を評価するゴールドグラブ賞に対し、こちらは打撃面の活躍を評価する賞です。
主な特徴は次のとおりです。
- 各球団の監督とコーチが投票する
- 自球団の選手には投票できない
- 打率、本塁打、打点、OPSなどを総合的に評価
- 外野手部門は守備位置を区別せず3人を選出
- DHやユーティリティー選手にも部門がある
なお、MVPのように記者が選ぶ賞ではなく、実際に対戦相手を見ている監督やコーチが投票する点も特徴です。
日本人選手の歴代受賞者は大谷翔平とイチローだけ
これまでにシルバースラッガー賞を受賞した日本人選手は2人です。
| 選手 | 受賞年 | 回数 |
|---|---|---|
| 大谷翔平 | 2021、2023、2024、2025年 | 4回 |
| イチロー | 2001、2007、2009年 | 3回 |
大谷はすでに日本人選手の最多受賞記録を保持しています。
今回受賞すれば、その記録を5回に伸ばし、4年連続受賞という偉業を達成します。
そして鈴木誠也が選ばれれば、イチロー、大谷に続く日本人史上3人目の受賞者となります。
大谷翔平vs本塁打王シュワバー! 2026年の成績を比較
今年のナ・リーグDH部門では、大谷翔平とカイル・シュワバーの2人が最終候補に残りました。
2026年の成績を比較すると、それぞれの強みがはっきり分かれています。
| 成績 | 大谷翔平 | シュワバー |
|---|---|---|
| 試合数 | 135 | 156 |
| 打率 | .275 | .232 |
| 本塁打 | 30 | 45 |
| 打点 | 81 | 97 |
| 得点 | 89 | 95 |
| 出塁率 | .377 | .354 |
| 長打率 | .512 | .503 |
| OPS | .889 | .857 |
※2026年レギュラーシーズンの成績。
シュワバーは45本塁打で本塁打王に!
シュワバーの最大の武器は、やはり圧倒的な長打力です。
2026年は45本塁打を記録し、メジャー最多本塁打のタイトルを獲得。大谷の30本塁打を15本も上回りました。
打点でも97打点と、大谷の81打点より16打点多く記録しています。
シルバースラッガー賞は打撃力を総合評価する賞ですが、本塁打王という実績はシュワバーにとって大きなアピール材料です。
大谷翔平は打率・出塁率・OPSで優勢
一方、大谷にも十分な勝機があります。
打率は大谷が.275、シュワバーが.232。出塁率と長打率でも大谷が上回り、OPSでは.889対.857という結果になりました。
OPSとは出塁率と長打率を足した指標で、打者がどれだけ出塁し、長打を打つことができるかを示します。
つまり、ホームランの本数ではシュワバーが優勢ですが、打席全体での打撃効率では大谷のほうが優れていたといえます。
さらに、大谷は負傷による欠場があり、シュワバーより21試合も出場が少なかったことも考慮したいところです。
大谷の受賞は確実なのか?
両者の成績を見る限り、簡単には予想できません。
本塁打王という分かりやすい実績を持つシュワバーに対し、総合的な打撃指標で上回る大谷。
どちらを高く評価するかは、投票する監督やコーチの判断によります。
MLB公式サイトでも大谷をDH部門の中心的な存在として紹介しており、負傷がありながら30本塁打を記録した実力は依然として高く評価されています。
大谷の4年連続受賞は十分に期待できるものの、本塁打王シュワバーという強敵が立ちはだかる接戦といえるでしょう。
鈴木誠也も初受賞のチャンス! 日本人史上3人目の快挙なるか
大谷とともに注目したいのが、カブスの鈴木誠也です。
2026年の鈴木は143試合に出場し、打率.270、26本塁打、86打点、OPS.841を記録しました。
開幕前のWBCで右膝を負傷し、開幕から欠場。シーズン途中にも膝の問題を抱えましたが、それでも20本塁打以上を4年連続で達成しています。
今回、ナ・リーグ外野手部門では7人が最終候補となりました。
その中から3人が受賞するため、鈴木にもチャンスがあります。
鈴木誠也のライバルとの成績比較
| 選手 | 本塁打 | 打点 | OPS |
|---|---|---|---|
| 鈴木誠也 | 26 | 86 | .841 |
| タティスJr. | 25 | 83 | .828 |
| ウォーカー | 29 | 102 | .793 |
| チューリオ | 25 | 75 | .838 |
| クロウ=アームストロング | 45 | 107 | .942 |
| ウッド | 30 | — | .891 |
※主要候補を比較。全7候補のうち、キャロルの数値は省略。
同じカブスのクロウ=アームストロングは45本塁打、107打点、OPS.942という素晴らしい成績を残しており、有力候補です。
また、ナショナルズのジェームズ・ウッドも30本塁打、OPS.891を記録しています。
この2人が選ばれると仮定すると、残り1枠をめぐって鈴木、タティスJr.、ウォーカー、チューリオ、キャロルらが争う形になります。
ただし、これは成績を基にした予想であり、受賞者が内定しているわけではありません。
鈴木誠也はOPSでライバルを上回る
鈴木が強みとしているのは、安定した総合打撃成績です。
比較すると、タティスJr.やウォーカー、チューリオよりもOPSが高く、十分に対抗できる数字を残しています。
一方、ウォーカーは102打点という実績を持ち、タティスJr.も打率.289を記録しています。
鈴木は突出した本塁打数こそありませんが、打率.270、26本塁打、86打点というバランスのよい成績を残しました。
打撃の総合力がどこまで評価されるかが、初受賞の鍵となりそうです。
2026年の日本人選手では村上宗隆と岡本和真も話題に
今回の候補発表では、大谷と鈴木以外の日本人選手にも注目が集まりました。
2026年にメジャー1年目を迎えたホワイトソックスの村上宗隆と、ブルージェイズの岡本和真です。
両選手とも30本塁打以上を記録しましたが、残念ながらシルバースラッガー賞の最終候補には残りませんでした。
また、レッドソックスの吉田正尚も候補入りしていません。
日本人打者がMLBで存在感を示す一方、各ポジションのトップ打者に選ばれる難しさも感じられる結果となりました。
なお、村上が所属するホワイトソックスは、チーム全体の攻撃力を評価する最優秀オフェンスチーム賞の候補に選出されています。
シルバースラッガー賞の発表日はいつ?
2026年のシルバースラッガー賞は、米国時間11月17日に受賞者が発表されます。
日本時間では11月18日午前8時からの発表予定です。
大谷翔平は4年連続5度目の受賞で日本人最多記録を更新できるのか。
そして鈴木誠也は、イチローと大谷に続く日本人3人目の受賞者となれるのか。
日本人選手2人が同じ年に受賞すれば、これも歴史的なニュースになります。
まとめ|大谷翔平と鈴木誠也、ダブル受賞に期待!
2026年のシルバースラッガー賞では、大谷翔平と鈴木誠也の2人が最終候補に選ばれました。
大谷は本塁打王シュワバーとの一騎打ち。打率やOPSでは優勢であり、4年連続5度目の受賞に期待がかかります。
鈴木もOPS.841という好成績を残し、強豪がそろうナ・リーグ外野手部門で初受賞を目指します。
大谷にとっては日本人最多記録の更新、鈴木にとっては日本人史上3人目の快挙がかかった今回の発表。
11月18日の結果に注目したいところです。

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