試合日時:2026年5月22日(日本時間5月23日)
試合結果:ミルウォーキー・ブルワーズ 5 ー 1 ロサンゼルス・ドジャース
異次元の修正力を見せた大谷翔平!チーム初安打となる右前ライナーと反撃の起点となる左犠飛で今季最長8試合連続安打をマーク
大谷翔平投手のこの日の個人成績は以下の通りです。
- 打席数:4
- 打数:3
- 安打:1(四回先頭:右前安打)
- 打点:1(七回1死一、三塁:左犠飛)
- 四球:1(一回先頭)
- 三振:1(五回2死一塁)
- 盗塁失敗:1(一回、相手チャレンジにより判定覆る)
- 当日の打率:.273
前日21日のオフを挟み、ナ・リーグ中地区首位を走る強敵ミルウォーキー・ブルワーズとの敵地3連戦の初戦に「1番・指名打者(DH)」として先発フル出場した大谷翔平選手 。直前の5月20日(日本時間21日)のサンディエゴ・パドレス戦では、約1カ月ぶりとなるリアル二刀流で5回無失点と躍動したばかりですが、この日もその疲労を感じさせない集中力を見せました 。
一回表の第1打席では、ブルワーズのメジャー2年目右腕ヘンダーソンと初対戦 。カウント3ボール1ストライクからの5球目、内角へ厳しくコントロールされたチェンジアップを冷静に見極めて四球を選び、瞬く間に先頭打者として出塁を果たします 。
出塁後、2死となってから4番タッカーの打席で3球目にスタートを切り、二塁へ果敢に滑り込みました 。当初の判定はセーフだったものの、ブルワーズベンチがすかさずリプレー検証(チャレンジ)を要求 。

リプレー映像では、今季から導入されているABS(自動ボール判定システム)チャレンジを彷彿とさせるような際どいタイミングであり、結果として判定が覆りアウトに 。今季2度目の盗塁失敗となり、ドジャースは幸先の良いスタートを切りながらも無得点に終わる形となりました 。
しかし、大谷選手の真骨頂はその後の修正力にありました。ドジャース打線がブルワーズの先発ヘンダーソンの前に三回まで完全に無安打に抑え込まれる中、四回表に先頭打者として第2打席に入ります 。
カウント2ボール2ストライクからの6球目、外角へ逃げていくチェンジアップを完璧に捉えました 。打球速度99.4マイル(約160キロ)を記録した目の覚めるような痛烈なライナーは、あっという間にライト前へと転がるチーム初安打となります 。これで自身の連続試合安打を「8」に伸ばし、今季最長記録を更新しました 。
五回の第3打席は、2死一塁の場面でチェンジアップにタイミングを外され空振り三振に倒れたものの、0対5とリードを広げられて迎えた七回表の第4打席で再び大谷選手が意地を見せます 。
1死一、三塁のチャンスで、ブルワーズが投入した3番手の左腕アシュビーと対戦 。初球を見送った後の2球目、真ん中高めに投じられたツーシームにやや詰まらせれながらも、圧倒的なパワーで外野の奥深くまで運びました 。これが貴重な反撃の狼煙となる左犠飛となり、ドジャースにこの日唯一の打点をもたらしています 。
九回表の第5打席は2死走者なしから4番手右腕パトリックの95.3マイル(約153.4キロ)の内角直球に押されてレフトフライに倒れ、最後の打者となりましたが、4打席中3打席で卓越したアプローチを見せ、冷え切った打線の中で孤軍奮闘する形となりました 。
鬼門ミルウォーキーでレギュラーシーズン9連敗の完敗!ドジャース打線はわずか3安打に沈み先発ロブレスキも一回に4失点と大誤算
この試合における両チームの主なプレーデータおよび要点は以下の通りです。
- ブルワーズ:一回裏、3番コントレラスがドジャース先発ロブレスキから先制3ラン本塁打
- ブルワーズ:一回裏、さらに3連打を浴びて8番フリリックの犠飛で4点目を追加
- ブルワーズ:二回裏、5番ボーンの適時二塁打により5対0とリードを拡大
- ドジャース:四回表、2死満塁の絶好機を作るも6番マンシーがセカンドフライに倒れて無得点
- ドジャース:打線全体で7つの四死球を選ぶも、放った安打はわずか3本とタイムリー欠乏症に泣く
- ドジャース:この敗戦により、ブルワーズに対しレギュラーシーズンでの連敗が「9」にまで拡大
昨年のリーグ優勝決定シリーズ(NLCS)ではブルワーズを相手に4連勝を飾り圧倒したドジャースですが、ことレギュラーシーズンに限っては2024年から続く苦手意識を完全に払拭できないまま、ミルウォーキーの地に乗り込むこととなりました 。
試合の主導権は、一回裏の攻防で完全にブルワーズへと渡ってしまいました 。ドジャースの先発マウンドに上がった右腕ロブレスキですが、立ち上がりからボールが走りません 。
1死から走者を出すと、ブルワーズの3番コントレラスに対して失投を犯し、痛烈な先制3ラン本塁打を浴びてしまいます 。ロブレスキの動揺は隠せず、その後もブルワーズ打線の鋭い踏み込みに圧倒されて3連打を被弾 。最後は8番フリリックに手堅く犠飛を打ち上げられ、初回だけで一挙4点を失う大誤算のスタートとなりました 。
さらに二回裏にも、ブルワーズの5番ボーンに適時二塁打を許し、スコアはまたたく間に0対5とワンサイドゲームの様相を呈します 。
追いかけたいドジャース打線は、四回表に大谷翔平選手のチーム初安打を皮切りに反撃のチャンスを構築します 。大谷選手の出塁後、ブルワーズの先発ヘンダーソンの制球の乱れを突き、2死満塁という一打同点・長打が出れば一気に試合がひっくり返る絶好のシチュエーションを迎えました 。
ここで打席に入ったのは、勝負強さに定評のある6番マンシー 。しかし、ヘンダーソンのインコースを突く力強い投球の前に力負けし、打ち上げた打球はセカンドフライに 。絶好の好機を生かすことができず、ドジャースは序盤の主導権を完全に手放す結果となりました。なお、マンシーはこの日、手首付近に死球を受けるシーンもあり、「めちゃくちゃ痛かった」と試合後に漏らすなど、踏んだり蹴ったりの一日となっています 。
七回に大谷選手の犠飛でようやく1点を返したものの、ドジャース打線は試合を通じてブルワーズ投手陣から7つの四死球をもぎ取りながらも、放った安打はわずかに3本 。ランナーは出すものの、あと一本が出ないという絵に描いたようなタイムリー欠乏症に陥り、1対5のまま完敗を喫しました 。
これでドジャースは、ブルワーズに対するレギュラーシーズンの連敗が「9」にまで伸びることとなりました 。ポストシーズンでの強さは本物であるものの、レギュラーシーズンにおけるミルウォーキーでの戦いは、まさにドジャースにとっての「鬼門」として大きく立ちはだかっています 。
しかし、試合後のデーブ・ロバーツ監督の表情に悲壮感はありませんでした 。指揮官は「全体的に10日前よりはかなり良くなっている。今日は点が入らなかったが、打線は確実に上向いてきている。打席の内容そのものは以前よりも質が高くなっている」とコメントし、スコア以上に選手たちのスイングやアプローチに手応えを感じていることを強調しました 。強固なチーム力を誇るブルワーズ投手陣を相手に、1試合機能しなかったからといって悲観する必要はないという、前向きなメッセージをチームに投げかけています 。
この嫌な流れを断ち切り、敵地での連敗を止める重大な任務は、明日の第2戦に先発登板する日本の若き至宝・佐々木朗希投手に託されることとなりました 。強打のブルワーズ打線を相手に、佐々木投手がどのような投球を見せ、ドジャースを勝利に導くのか、日本のファンにとっても見逃せない大一番となります 。

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