2026年5月25日(日本時間5月26日) ドジャース 5 - 3 ロッキーズ
- 打数:3打数
- 安打:1安打
- 本塁打:0本塁打
- 打点:1打点
- 得点:1得点
- 四球:1四球
- 三振:0三振
- 当日打率:.273
ドジャースの攻撃を牽引する大谷翔平選手は、この日も凄まじい集中力で試合に入りました。1回裏、先頭打者として打席に立つと、相手先発の右腕ゴードン投手が投じた初球の甘い球を見逃しませんでした。鋭く振り抜いた打球は、あっという間にライト線へと転がる二塁打となります。これで大谷選手は2試合ぶりの安打を記録するとともに、直近の途切れない活躍を示す11試合連続出塁をマークしました。
3回無死二塁の第2打席では、相手バッテリーが勝負を避けるようにストレートの四球を選んで出塁。5回無死一塁の第3打席は、カウント2-2からの高めのボール球に手を出し、レフトへのファウルフライに倒れました。
そして、この試合最大のハイライトであり、地元ファンを熱狂させたのが7回裏の第4打席でした。
1-3と2点を追うドジャースは、ヒットと四球を絡めて無死満塁という一打逆転の絶好機を迎えます。ここで打席が回ってきた大谷選手は、相手左腕投手のボールを完璧に捉えました。打球速度は104.9マイル(約168.8キロ)という凄まじい速さを計測しましたが、打球は無情にもセカンドの正面を突く痛烈なゴロとなります。
通常の打者であれば、痛恨のセカンドゴロ併殺打(ダブルプレー)になり、チャンスが一気に潰れてしまう場面でした。しかし、大谷選手はバットを放り投げた瞬間から、一塁へ向かって狂気とも言える全力疾走(ハッスルラン)を見せたのです。
二塁手が二塁ベースへ送球して一塁走者がフォースアウトになり、すぐさま一塁へ転送されました。当初の判定は「アウト」とされ、併殺が完成したかに思われました。しかし、ドジャースのロバーツ監督はすぐさまビデオ判定(チャレンジ)を要求します。スロー映像が球場の大画面に映し出されると、大谷選手の足がわずかに早く一塁ベースを駆け抜けていることが判明し、判定は「セーフ(併殺崩れ)」へと覆りました。
この大谷選手の気迫に満ちた走塁により、三塁走者が生還して2試合ぶりの打点が記録されただけでなく、二死にならずに「一死一、三塁」という一打同点・逆転の形を維持することに成功したのです。大谷選手は直後にも好走塁を見せ、次打者の適時打で一気にホームへと生還。逆転の決勝ホームインを飾りました。
試合後、デーブ・ロバーツ監督は大谷選手のこの走塁を言葉を尽くして称賛しました。 「本当に素晴らしかった。大きな、大きなハッスルプレーだった。左腕から強い打球を打って、一塁まで全力疾走して併殺を防いだ。あのプレーがあったから、あのイニングの猛攻が始まったんだ。もしあそこで併殺になっていたら、今日の逆転勝ちは確実になかったと思う。ショウヘイの執念がチームを救ったよ」
近年の大谷選手は、打球速度や選球眼(直近11試合で出塁率5割超)が完全に全盛期のレベルへと回復しています。現在の課題は、打球がスタンドへ飛び込むための「角度」と言われており、今季の平均打球角度は13度(2024年は16.2度、2025年は15度)とやや低空飛行が続いています。しかし、本塁打が量産態勢に入る前段階であっても、このように「足」と「気迫」でチームを勝たせられる点に、大谷翔平というスーパースターの真の恐ろしさがあります。
強固な救援陣の記録ストップを跳ね返す終盤の猛攻!ドジャースが7回一挙4点で鮮やか逆転3連勝
- ドジャース先発のシーハン投手が6回5安打2失点と試合を作る粘投を披露
- 自慢のブルペン陣が失点を喫し、連続無失点イニングが「38」でストップ
- 7回裏に大谷翔平選手の併殺崩れを足がかりに打者一巡、一挙4点の大爆発
- 試合前にフィギュアスケートの三浦璃来さんと木原龍一さん(りくりゅう)が始球式に登場
この日のドジャーススタジアムは、試合前から温かい歓声に包まれていました。ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート・ペアで日本勢初の金メダルを獲得し、現役引退を発表した三浦璃来さんと木原龍一さんの「りくりゅう」ペアが試合前の始球式に登場したのです。マウンド手前で見事なリフトを披露したあと、木原さんに持ち上げられた三浦さんが、捕手役を務めたロバーツ監督に向けて見事な投球を行い、球場を大いに沸かせました。
良い雰囲気の中で始まった試合は、ドジャースの先発右腕シーハン投手がマウンドに上がります。シーハン投手は走者を背負いながらも要所を締めるピッチングを披露し、6回を投げて5安打2失点、試合をしっかりと壊さずに味方の反撃を待ちました。
しかし中盤、ドジャースが誇る鉄壁の救援陣に想定外の事態が起こります。これまでメジャー屈指の安定感を誇り、チーム記録を伸ばし続けていたブルペン陣の連続無失点イニングが「38」でついにストップしてしまったのです。ロッキーズに加点を許し、試合は1-3と2点ビハインドの展開で終盤の7回へと突入しました。
嫌なムードが漂いかけた7回裏、ドジャースの強力打線が牙をむきます。先頭からの連打と四球で無死満塁という絶好のチャンスを作ると、打席には1番の大谷翔平選手。ここで前述の通り、大谷選手が気迫のヘッドスライディングに勝るとも劣らない全力疾走で併殺を防ぎ、2-3と1点差に詰め寄りました。
この「大谷が足で繋いだ一死一、三塁」という状況が、ロッキーズの投手に強烈なプレッシャーを与えます。動揺した相手の隙を見逃さず、ドジャースの上位・中軸打線が爆発。怒涛の連打が飛び出し、この回だけで打者一巡、一挙4点を奪う鮮やかなビッグイニングとなりました。スコアを5-3とひっくり返し、一気に試合の主導権を奪い返したのです。
8回、9回はドジャースの誇る守護神たちがロッキーズ打線を完全にシャットアウト。救援陣の無失点記録こそ途切れたものの、チーム全体の高い結束力で見事に5-3の逆転勝利を収めました。これでドジャースはロッキーズを相手に3連勝を飾り、地区首位の座をさらに強固なものにしています。大谷選手の「1つの全力疾走」が、チームの連勝街道を維持する最高の起爆剤となった一戦でした。

コメント