古巣凱旋で大暴れ!大谷翔平が魅せた幻のランニング本塁打と今季最多5打点の大爆発

試合

試合日時:2026年5月16日(日本時間5月17日) 試合結果:ロサンゼルス・エンゼルス 2 - 15 ロサンゼルス・ドジャース(エンゼルスタジアム) 勝敗:ドジャース勝利(4連勝、貯金10) 勝利投手:ジャスティン・ロブレスキ(6勝2敗) 敗戦投手:ホセ・ソリアーノ


まずは、この日の大谷翔平選手の打席成績を振り返ります。

  • 第1打席:四球(フルカウントから見極め、その後に先制の本塁を踏む)
  • 第2打席:四球(自打球を当てて悶絶するも出塁、直後に今季6個目の二盗を成功させる)
  • 第3打席:二塁ゴロ(相手先発投手の前に打ち取られる)
  • 第4打席:右翼ライナー(1イニング2アウトの珍事となる2死二、三塁の好機での凡退)
  • 第5打席:右翼線2点適時三塁打(今季初三塁打。相手の失策も絡み自身も生還する激走)
  • 第6打席:右翼線への走者一掃3点適時二塁打(変則的なスイングで捉え、勝利を決定づける)

2018年から6年間にわたって数々の伝説を打ち立てた懐かしき敵地、エンゼルスタジアムに「1番・指名打者」として凱旋した大谷翔平選手。この日は、まさにハプニングとドラマ、そして驚異的なハッスルプレーが凝縮された濃密な6箇所のドラマが待っていました。

前半戦は、古巣のファンからの大歓声とドジャースファンからの熱い声援が入り混じる独特な雰囲気の中、相手先発右腕のホセ・ソリアーノ投手の警戒もあり、連続四球での出塁となりました。特に二回の第2打席では、自打球を自身の体に強く当ててしまい、マウンド付近で「あぁー!」と大声を上げて激しく痛がるハプニングが発生。球場全体が一時騒然としましたが、そこから驚異の粘りを見せてフルカウントから四球をもぎ取ると、続くムーキー・ベッツ内野手の打席で痛みを全く感じさせない快足を飛ばし、今季6個目となる二塁盗塁を成功させました。これには現地の解説陣も脱帽するしかありませんでした。

六回には、打線が猛威を振るう中で一風変わった珍記録を樹立することになります。打者一巡の猛攻となったこのイニング、大谷選手は先頭打者として打席に立ち二塁ゴロに倒れました。その後、チームは驚異の6者連続四死球などで得点を重ね、打線がつながった結果、同じイニングの中で再び大谷選手に打席が回ってきたのです。2死二、三塁の絶好機で迎えたこの第4打席、外角への鋭い直球を完璧に捉えた打球は素晴らしい角度でライト方向へ舞い上がりました。三塁側のドジャースファンは一斉に総立ちとなり、誰もが2試合ぶりとなる第8号本塁打を確信しましたが、打球はあとひと伸びが足りずに右翼手の正面を突くライナーに。これにより、大谷選手は「1イニングで2度アウトになる」というメジャーでも滅多に見られない極めて珍しいシーンを演出することとなりました。

しかし、真のハイライトは八回に訪れます。2死一、二塁の場面で迎えた第5打席、大谷選手は相手右腕が投じた低めのチェンジアップを力強く振り抜きました。打球は右翼線を鋭く破り、今季からエンゼルスタジアムの右翼ファウルゾーンに新設された防球ネットに直撃。打球の跳ね返りを確認した大谷選手は、一切の緩みなくダイヤモンドを爆走しました。右翼手からの送球が乱れて転々とする隙を見逃さず、快足を飛ばして一気に本塁へと滑り込み、球場全体を熱狂させるダイヤモンド一周の激走を見せたのです。

球場内は一時「ランニング本塁打か」と大騒ぎになり、エンゼルス側からはネットの跳ね返りを巡って「何が起きているのかよく分からない」と困惑の抗議が出る一幕もありました。最終的な公式記録は「2点適時三塁打と右翼手の失策」による生還となりましたが、これにはデーブ・ロバーツ監督も「彼が最初から次の塁を狙って全力で走り、さらに先へ進もうとしたあの姿勢に、状態の良さがはっきりと表れていた。バットスピードも素晴らしかったが、あのハッスルプレーこそが今、エネルギーに満ちあふれている証拠だ」と最大級の賛辞を贈りました。

大谷選手はさらに攻撃の手を緩めず、九回の第6打席でも満塁の好機から、ファンを驚かせる変則的なスイングでありながら右翼線へ弾き返す走者一掃の3点適時二塁打を放ちました。終わってみれば4打数2安打2四球、今季最多となる5打点の大暴れで、古巣のファンに自身の進化をこれ以上ない形で証明したのです。

試合後のインタビューで大谷選手は、新設された右翼のネットについて「僕がいた頃にはなかったので、当たったかどうかも分からなかった。とりあえず全力で走ったのが良い結果につながってホッとしています」と笑顔で語り、「エンゼルスのファンも、ドジャースのファンも、こうして温かく迎えてくれてここでプレーできることは僕にとって本当に特別なことです」と、かつての本拠地への深い感謝の念を口にしました。


続いて、試合全体のチームの動きと、大谷選手以外の注目プレーをまとめます。

  • 初回の攻防:四球の大谷を三塁に置き、ウィル・スミス捕手の犠飛でドジャースが鮮やかに先制
  • 四回の堅守:中堅手のアンディ・パヘス外野手が、ライナー性の当たりを決死のスライディングキャッチで救うビッグプレー
  • 六回の奇跡:わずか1安打でありながら、相手投手の乱調による6者連続四死球で一挙5得点の猛攻
  • 打線の爆発:ムーキー・ベッツ内野手が4号ソロ本塁打を含む2安打1打点、トミー・コール内野手も押し出しの後に貴重な2点適時打
  • 先発の好投:ジャスティン・ロブレスキ投手が果敢に打者と勝負し、6イニングを2失点に抑える快投で今季6勝目

この日のドジャースは、まさに投打の歯車が完璧に噛み合った圧倒的な試合展開を見せ、球団としては9試合ぶりとなる2桁得点、そして今季最多となる15得点という大勝劇を演じました。これにより前カードからの連勝を「4」に伸ばし、4月28日以来となる貯金「10」の大台に再び到達しています。

試合は初回からドジャースのペースで動き出しました。1番の大谷選手が四球で出塁すると、すぐさまチャンスを広げて3番のウィル・スミス捕手がきっちりと右翼へ犠牲フライを放ち、ノーヒットで効率よく1点を先制。幸先の良いスタートを切ります。

中盤、試合の流れを大きく引き戻したのは、若き外野手の集中力でした。1点リードで迎えた四回裏、エンゼルスの鋭い打球がセンター前へライナーとなって襲いかかりましたが、中堅手を務めるアンディ・パヘス選手が果敢に前へ突っ込み、紙一重のタイミングで見事なスライディングキャッチを披露。これにはマウンド上の投手も大きくグラブを叩いて感謝を示し、デーブ・ロバーツ監督も試合後に「あのパヘスのプレーこそが、今日の試合全体の流れをこちらに完全に引き寄せるビッグプレーだった」と大絶賛しました。

守備で作った最高の流れは、六回の信じられないような攻撃へとつながります。それまでドジャース打線をわずか1安打に抑え込んでいたエンゼルスの先発ソリアーノ投手が、この回の先頭である大谷選手を二塁ゴロに打ち取った直後、突如として制球を乱しました。ベッツ選手、フレディ・フリーマン選手が連続で四球を選ぶと、スミス捕手には体に直撃する死球を与えて1死満塁とします。ここからドジャースの選球眼と相手マウンドのプレッシャーが極限に達し、なんと3者連続の押し出し四死球という珍事が発生。打線はほとんどバットを振ることなく、瞬く間に3点を追加しました。大谷選手もベンチの最前列で身を乗り出し、大きく拍手を送りながらチームの得点を喜びました。

その後、なおも続く好機で8番のトミー・コール内野手がレフト前へ弾き返す鮮やかな2点適時打を放ち、この回だけでわずか1安打でありながら一挙5得点を奪うという、相手の自滅を完璧に見極めた知略の猛攻を見せつけました。

後半に入ってもドジャースの勢いは止まらず、八回には大谷選手の三塁打などで4点を追加。九回にはムーキー・ベッツ選手が今季第4号となる豪快なソロ本塁打をレフトスタンドへ叩き込み、スターとしての存在感を大いに誇示しました。ベッツ選手は試合後、自身の状態について「今は自分に変なプレッシャーをかけすぎず、純粋に野球という試合を心から楽しめているんだ」と白い歯を見せ、大谷選手の激走についても「あれはまさにショウヘイだからこそできる特別なプレーだ。あんなスピードで次の塁を貪欲に奪える選手はメジャー広しといえどもそう多くはいない。彼は不可能をなんとかしてやってのけてしまう男さ」と、敬意を込めて相棒を称賛しました。

この大量援護を背に、マウンド上で躍動したのが先発左腕のジャスティン・ロブレスキ投手です。ロブレスキ投手は立ち上がりから果敢にストライクゾーンを攻め立て、エンゼルス打線に対して逃げることのない強気のピッチングを貫きました。強力な相手打線を要所できっちりとコントロールされた変化球で打ち取り、6回を投げて被安打を最小限に抑え込む2失点という極めて安定した試合ゲームメイクを披露。見事に今季6勝目(2敗)をもぎ取り、ドジャースの先発ローテーションの柱としての信頼をさらに強固なものにしました。指揮官も「マウンド上での彼の戦う姿勢は本当に素晴らしかった。必要な場面で要求通りのボールをコントロールしてくれた」と、その若き左腕の成長ぶりに大きな満足感を漂わせていました。

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