試合概要
試合日(日本時間) | 2025年10月15日(火) |
対戦相手 | ミルウォーキー・ブルワーズ(敵地アメリカン・ファミリー・フィールド) |
試合結果 | ドジャース 5 – 1 ブルワーズ |
勝敗 | ドジャースの勝利(NLCS 2勝0敗) |
勝利投手 | 山本 由伸(1勝1敗)※9回3安打1失点完投 |
敗戦投手 | フレディ・ペラルタ(1勝2敗)※5.2回6安打3失点 |
本塁打 | 【ドジャース】T・ヘルナンデス(4号)、マンシー(1号) 【ブルワーズ】チョウリオ(2号) |
大谷翔平、逆転勝利を決定づけた痛烈タイムリー!
大谷翔平 試合結果まとめ(指名打者として出場)
打順 | 守備 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 打率(PS通算) |
1番 | DH | 5 | 1 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0.161 |
- 打席内容の詳細
- 第1打席(1回表): 1死走者なし。ブルワーズ先発のフレディ・ペラルタ投手に対し、初球、2球目とインコースの速球にボールを見送る。3球目、甘く入ったカーブを強振するも、打球は詰まり気味のサードゴロ。三塁手のアンドレス・ヒメネス選手が一塁へ送球し、凡退。
- 第2打席(2回表): 2死一塁の場面。ペラルタ投手の外角低めのスライダーをフルスイングするも空振り三振。前の打席のアンディ・ペイジス選手の二塁打で逆転に成功した直後、追加点のチャンスを逃す。
- 第3打席(4回表): 2死走者なし。ペラルタ投手の速球とカーブにタイミングが合わず、外角の変化球に手を出してしまい見逃し三振。この時点で3打席連続で快音が聞かれず、ポストシーズンでの打率低迷が懸念された。
- 第4打席(7回表): 1死二塁の場面。ドジャースが3-1とリードを広げた直後の重要な追加点のチャンスで、救援投手のディエゴ・ウリベ投手と対戦。初球から積極的にスイングし、カウント1-2からの4球目、真ん中低めのスライダーを捉えた打球は、打球速度107.5マイル(約173.0km/h)という痛烈なゴロとなり、一塁と二塁の間を破るライト前ヒット!二塁走者のエンリケ・ヘルナンデス選手が生還し、貴重な4点目(自身PS初のタイムリー)をもたらした。
- 第5打席(8回表): 2死一塁の場面。救援投手のダニエル・マイヤーズ投手と対戦。カウント1-1からの3球目、高めの速球に差し込まれ、打ち損じた打球はセカンドフライとなり、凡退。
- プレー詳細解説:山本由伸の快投を援護する「価値ある一打」
大谷翔平選手は、この日も1番指名打者として出場。ポストシーズンに入って打率が低迷していた中、立ち上がりから2三振を含む3打席連続で快音なく、ドジャース打線全体としても湿りがちだったムードを象徴していました。
しかし、2点リードで迎えた7回表、1死二塁のチャンスで大谷選手に第4打席が回ります。この試合、先発の山本由伸投手がブルワーズ打線を完全に封じ込めていたからこそ、打線としては何としても追加点が欲しい場面でした。
救援投手ウリベが投じたスライダーを逃さず叩いた打球は、打球速度107.5マイル(約173.0km/h)という猛烈な速度で一二塁間を破り、ライト前へ。二塁走者エンリケ・ヘルナンデス選手を迎え入れるタイムリーヒットとなり、リードを3点に広げました。この一打は、山本投手が完投に向けて投球に集中できるゆとりを生み出し、試合の趨勢を決定づける「価値ある一打」となりました。
ポストシーズンに入り、ボールの見極めに苦しみ四球を選ぶケースが増えていた大谷選手にとって、このタイムリーは、「ヒットゾーンに飛ぶ打球」という形でチームの勝利に直接貢献できた点で、大きな意味を持つ一打となりました。
またポストシーズン初盗塁も決めて対策され続けて結果が出しきれなかったここから大谷の本領発揮となるかもしれませんね。
衝撃の9回完投!山本由伸とブルワーズ先発の明暗
試合全体の目立ったプレーまとめ
チーム | 選手名 | プレー内容 | 発生イニング | チームへの影響 |
ブルワーズ | J・チョウリオ | 先頭打者ホームラン(2号) | 1回裏 | 先制点、スタジアムの熱狂 |
ドジャース | T・ヘルナンデス | ソロホームラン(4号) | 2回表 | 同点、山本投手の援護 |
ドジャース | A・ペイジス | タイムリー二塁打 | 2回表 | 逆転に成功(2-1) |
ドジャース | M・マンシー | ソロホームラン(1号) | 6回表 | リード拡大(3-1) |
ドジャース | 大谷 翔平 | タイムリーヒット | 7回表 | 貴重な追加点(4-1) |
ドジャース | 山本 由伸 | 9回111球 完投 | 1〜9回裏 | 3安打1失点、歴史的勝利 |
ブルワーズ | F・ペラルタ | 5.2回で降板 | 6回表途中 | 誤算、ブルペンに負担 |
- 試合展開の詳細解説:山本由伸の「剛」とペラルタの「柔」の対比
ナショナル・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)の第2戦は、ドジャース・山本由伸投手とブルワーズ・フレディ・ペラルタ投手の投げ合いで始まりました。
【山本由伸投手の歴史的快投:9回111球の鉄腕完投】
山本投手は立ち上がり、ブルワーズの1番打者ジャクソン・チョウリオ選手に初球をライトスタンドへ運ばれるまさかの先頭打者ホームランを許し、球場は騒然とします。しかし、ここから山本投手の真骨頂が発揮されます。初回、続く打者から連続三振を奪い落ち着きを取り戻すと、その後は圧巻のピッチングを披露。
特に、彼の武器であるスプリットとカーブが冴えわたり、ブルワーズ打線は完全に翻弄されました。6回までヒットはわずか2本、四球も1つに抑える完璧な内容。この快投により、ドジャースは常に優位に試合を進めることができました。
結局、山本投手は9回を投げ抜き、3安打、7奪三振、1四球、1失点という驚異的な成績で完投勝利。ポストシーズンでの日本人投手の完投は2001年以来、実に24年ぶりという歴史的な偉業を達成し、ドジャースのブルペン陣を休ませる最高の仕事となりました。
【ブルワーズ先発ペラルタ投手の誤算】
一方、ブルワーズ先発のペラルタ投手は誤算でした。初回に先制してもらった直後の2回表、ドジャース打線につかまります。テオスカー・ヘルナンデス選手にレフトへ同点となるソロホームランを浴びると、さらに2死からペイジス選手に逆転タイムリー二塁打を許し、すぐにリードを失います。
その後、味方打線が山本投手の前に沈黙する中、ペラルタ投手は6回表にもマックス・マンシー選手にソロホームランを許し、ここで無念の降板。計5.2イニングで3失点と期待に応えることができず、ブルワーズは早々と中継ぎ陣を投入せざるを得なくなりました。山本投手の精密な投球と対照的に、ペラルタ投手は要所で痛打を浴び、試合の主導権をドジャースに渡してしまいました。
【ドジャースの着実な加点と勝利】
ドジャース打線は、主砲フレディ・フリーマン選手がこの日無安打に終わるも、T・ヘルナンデス選手、マンシー選手、そして7回には大谷選手のタイムリーで着実に加点。8回にはトミー・エドマン選手のタイムリーで5点目を挙げ、山本投手の労を報いました。
試合は最終的に5-1でドジャースが快勝。山本投手の歴史的な完投劇と、大谷選手の価値あるタイムリーによって、ドジャースは敵地での2連戦を連勝で飾り、本拠地ロサンゼルスへ2勝0敗と大きなリードを持って帰ることになりました。
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