大谷連覇へ痛恨の連続無安打! 史上初「1イニング3暴投」でドジャース王手許す。そしてレジェンドの惜別

試合

試合概要


項目詳細
試合日(日本時間)2025年10月30日(水)
対戦カードロサンゼルス・ドジャース vs トロント・ブルージェイズ(WS第5戦)
試合会場ドジャー・スタジアム(ロサンゼルス)
最終スコアブルージェイズ 6 – 1 ドジャース
勝敗ドジャースの敗戦
シリーズ成績ブルージェイズの3勝2敗(王手)
勝利投手トレイ・イエサベージ(ブルージェイズ)
敗戦投手ブレイク・スネル(ドジャース)

悪夢の連鎖…WS史上初の初回2者連続弾と1イニング3暴投に沈んだドジャース

ワールドシリーズ第5戦、ドジャースは本拠地ドジャー・スタジアムでトロント・ブルージェイズと対戦しましたが、投打が噛み合わず1対6で完敗を喫しました。この結果、シリーズ成績は2勝3敗となり、ドジャースは連覇達成へ文字通りの「崖っぷち」に追い込まれました。

特にこの一戦は、ワールドシリーズの歴史に刻まれる二つの不名誉な記録がドジャースにのしかかり、チーム全体がリズムを失う展開となりました。

試合はドジャース先発のブレイク・スネルの立ち上がりから、まさかの展開となりました。

  • 初回先頭からの2者連続本塁打: ブルージェイズの1番デービス・シュナイダーがスネルの初球を捉え、右中間へ先制ソロ。さらに続く2番ブラディミール・ゲレーロJr.も2球目を完璧にレフトスタンドへ運び、ワールドシリーズ史上初となる初回先頭からの2者連続本塁打という衝撃的な形でブルージェイズが主導権を握りました。スネルはわずか3球で2点のリードを許し、本拠地の熱狂を静寂に変えてしまいました。
  • 若き剛腕イエサベージの快投: ブルージェイズ先発の22歳ルーキー右腕、トレイ・イエサベージが圧巻のピッチングを披露。スネルが一発攻勢に沈む中、イエサベージはドジャースの強力打線に真っ向勝負を挑み、7回を投げて被安打3、奪三振12、失点1という驚異的な内容でドジャース打線を完全に封じました。特にスミスのミットを叩きつけるような剛速球と切れ味鋭い変化球は、ドジャース打者がことごとく空を切る要因となり、この若き右腕の活躍こそがブルージェイズに勝利をもたらした最大の要因と言えるでしょう。
  • 決定打は「魔の7回」の1イニング3暴投: 試合の流れを完全に決定づけたのは、ドジャース投手陣が記録した**「ワールドシリーズ史上初」**の不名誉な記録です。1-3で迎えた7回、先発スネルは2つの暴投で自らピンチを広げた後、2死一、三塁で降板。代わったエドガルド・エンリケスも主砲ゲレーロJr.に対し、フルカウントからの6球目が大きく外れて捕手スミスが捕球できない暴投となり、痛恨の追加点を献上。このイニングで、ドジャースはスネル(2暴投)とエンリケス(1暴投)により、1イニングで合計3つの暴投を記録しました。この自滅によりスコアは1-4となり、続くビシェットの適時打も浴びて、試合は完全にブルージェイズの手に渡りました。ベンチで腕を組むロバーツ監督の渋い表情が、チームの動揺とフラストレーションを物語っていました。SNS上でも「LADさんランナー1塁から3暴投で失点はやばいw」「暴投多すぎやろ」とため息交じりの声が寄せられ、この歴史的な自滅が大きな話題となりました。

ポストシーズン通算11本塁打という歴史的な活躍を見せた直後の大谷翔平選手でしたが、この第5戦では4打数無安打に終わり、連続試合出塁も9でストップ。ドジャースの攻撃を牽引することができませんでした。

大谷翔平 試合でのプレーまとめ

  • 打席数・打撃成績: 4打数0安打(2試合連続無安打)
  • 打席結果詳細:
    • 第1打席(1回裏):一死走者なしで投ゴロ
    • 第2打席(3回裏):無死走者なしで空振り三振
    • 第3打席(6回裏):二死走者なしでライトライナー(打球速度約189km/h)
    • 第4打席(8回裏):一死走者なしで一ゴロ

絶好調から一転、快音響かず

この日も「1番・指名打者」で先発出場した大谷選手でしたが、若き先発イエサベージの前に苦しみました。

初回、先頭打者キケ・ヘルナンデスが空振り三振で倒れた後、大谷選手は初球から積極的にスイングしましたが、イエサベージの投じた内角のボールに詰まり、投ゴロに倒れました。チームが2点ビハインドで迎えた3回の第2打席では、フルカウントから空振り三振に倒れ、チャンスメイクの役割を果たせません。

しかし、最も惜しまれたのは6回の第3打席です。二死走者なしという状況でしたが、大谷選手が完璧に捉えた打球は、**打球速度が約189km/h(117.4マイル)**を計測するライナー性の強烈な当たりでした。これは安打になる確率が極めて高い打球でしたが、ブルージェイズのライト、テオスカー・ヘルナンデスが数歩の横移動で追いつき、グラブに収めるファインプレーに阻まれました。もしこの当たりが抜けていれば、後続の打者につながる可能性がありましたが、相手のスーパープレーに阻まれ、大谷選手は悔しい表情を浮かべました。

さらにチームが1-6と劣勢の8回、一死走者なしの場面で迎えた第4打席も一ゴロに倒れ、この試合は4打数無安打で終了。ワールドシリーズ第3戦で見せた2本塁打、9連続出塁という驚異的なパフォーマンスから一転、第4戦の敗戦投手に続き、第5戦でも打線の中核としての役割を果たせず、チームの連敗を止められませんでした。この結果は、ドジャース打線全体の深刻な不振を象徴するものであり、ロバーツ監督にとっても頭の痛い事態となっています。

この試合、ドジャースの打線はブルージェイズの先発イエサベージの前にわずか4安打に抑え込まれ、キケ・ヘルナンデスのソロ本塁打による1点のみに終わりました。

ドジャースの目立ったプレー

  • 3回裏 キケ・ヘルナンデスのソロ本塁打: 1-2で迎えた3回、8番キケ・ヘルナンデスが甘く入った速球をレフトスタンドへ運び、ドジャース唯一の得点を記録。一時1点差に詰め寄り、試合を振り出しに戻す期待を持たせました。
  • ロバーツ監督の継投策の失敗: 7回、スネルの暴投で広がったピンチで、監督はエンリケスに継投しましたが、エンリケスもまた暴投を記録し、ゲレーロJr.とビシェットに適時打を浴びて大量失点につながりました。継投策が完全に裏目に出た形となり、指揮官の判断が問われる結果となりました。
  • 守備の乱れとバッテリーミス: 7回の1イニング3暴投だけでなく、4回には右翼テオスカー・ヘルナンデスがバーショの右翼線への打球を後逸し三塁打にしてしまうなど、守備のミスも失点に絡みました。投打守のすべてにおいて、ドジャースは噛み合わない試合運びとなりました。

試合全体の流れ:ブルージェイズに与えた流れ

試合の趨勢は、初回わずか3球でホームラン2本を浴びた瞬間にブルージェイズに流れが傾きました。

スネルはその後、立ち直りを見せ、4回に犠牲フライで1点を失うものの、粘りのピッチングで6回までを投げ抜きます。しかし、ブルージェイズ先発イエサベージの快投の前にドジャース打線は沈黙。3回裏にキケ・ヘルナンデスが意地の一発を放ちましたが、それが唯一の得点となりました。

そして、運命の7回表。スネルは先頭打者を出し、暴投で二塁に進められると、その後も四球と2つ目の暴投で一、三塁のピンチを迎えます。ここで降板したスネルの後を継いだエンリケスも、まさかまさかの暴投を記録し、スコアは1-4に。このワールドシリーズ史上初の1イニング3暴投というドジャースの自滅が、ブルージェイズに決定的な流れを引き寄せました。

エンリケスはさらにビシェットに適時打を浴びるなど、この回だけで一挙3失点。完全に集中力を欠いたプレーが連発し、ドジャー・スタジアムの観客はため息に包まれました。ブルージェイズはリードを5点に広げ、試合はそのまま6-1で終了。投打ともに精彩を欠いたドジャースは、本拠地で痛い連敗を喫し、ワールドシリーズ制覇に王手をかけられるという厳しい状況に追い込まれました。

ワールドシリーズ第5戦の敗戦は、ドジャースに厳しい現実を突きつけましたが、この夜はもう一つ、ドジャースファンにとって非常に感傷的な意味を持つ瞬間がありました。それが、今季限りでの引退を発表している球団のレジェンド、クレイトン・カーショウ投手の「別れ」です。

ワールドシリーズ第5戦がドジャースタジアムで行われる今季最後の試合。ドジャースの敗戦が決まったことで、この一戦はカーショウ投手にとって、長年慣れ親しんだ本拠地での現役最後の試合となりました。

試合終了後、カーショウはフィールドに残り、元ヤンキースのデレク・ジーター氏らと挨拶を交わすなど、穏やかな表情を見せました。そして、彼が向かったのはスタンドのファンが待つ方向でした。

長年の功労者に対し、敗戦にもかかわらず、多くのファンは総立ちとなり、万雷の拍手を送りました。その光景に応えるように、カーショウはスタンドに向けて深々と頭を下げて手を振り、最後はファンに向けて投げキスをしてドジャー・スタジアムを後にしました。

この感動的な別れのシーンは、地元メディアやSNSでも大きく報じられました。ファンからは、「ここで優勝させて引退させてあげたかった」「彼の最後の登板がこれで見納めなんて信じられない」「あと2試合勝って最高のフィナーレをトロントで迎えよう」といった、レジェンドへの感謝と惜別、そして第6戦以降の勝利への切なる願いが溢れました。

泥沼の敗戦と、不名誉な記録の裏側で、カーショウがドジャースタジアムのファンに捧げた最後の敬意は、連覇へ崖っぷちに立たされたチームの戦いとは別に、ドジャースの歴史に永遠に刻まれる感動的な瞬間となりました。

しかし優勝すれば凱旋パレードでドジャースタジアムに戻ってくる可能性もあります。またその姿が見たいですね。

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