大谷翔平、連続本塁打は止まるも出塁で貢献 ドジャースはヘルナンデス弾で快勝

試合

⚾ 試合結果・基本情報

  • スコア: ドジャース 5 – レッドソックス 2
  • 日付: 2025年7月25日(金)
  • 場所: フェンウェイ・パーク(ボストン)
  • 第1打席:三振(2回表)
  • 第2打席:中前ヒット(4回表)
  • 第3打席:四球(6回表)
  • 第4打席:三振(8回表)
  • 第5打席:ファウルフライ(9回表)

7月25日のボストン戦で、「2番DH」で出場した大谷翔平は5打席に立ち、1安打1四球2三振という結果だった。最大の注目は、ここ5試合で続けていた本塁打の記録がこの日で途絶えたことだが、その内容は決して悪くなかった。

第1打席はボール球に手を出しての空振り三振。やや強引なスイングだったが、2回表での相手右腕ブライアン・ベロの動く速球にタイミングが合わなかった。
しかし第2打席では冷静に球を見極め、中前にライナーで弾き返すシングルヒット。直後のウィル・スミスの犠牲フライでしっかりと生還し、得点にも貢献した。
第3打席ではフルカウントから粘って四球を選び、出塁率の高さを示した内容。今季ここまでの四球数もリーグ上位を維持しており、勝負強さだけでなく選球眼も評価される要因だ。
第4打席はやや詰まってのファウルフライ。バットの芯を外され、右翼方向に打ち上げたが、惜しい一撃だった。
第5打席では再び空振り三振。終盤の場面で力みが出た印象もあった。

この日はヒット1本に終わったものの、連続試合本塁打という派手な数字が止まった一方で、四球での出塁や走塁判断など、大谷らしい堅実な働きが随所に見られた。特に2点リードの展開で確実に得点圏に進む姿勢は、首位を走るチームの中心打者としての存在感を示していた。

守備こそなかったが、DHとしての役割を果たし、今後の連戦に向けて体力を温存した形にも映る。ファンの期待はもちろん本塁打に集まりがちだが、大谷翔平の「本当の強さ」はこうした“当たり前のプレーの積み重ね”にこそ表れている。

  • 2回表:ドジャースが大谷の出塁から2点先制
  • 3回裏:レッドソックスが反撃し同点に追いつく
  • 6回表:ドジャースが1点勝ち越し
  • 8回表:ヘルナンデスの2ランHRでリードを広げる

ブルペン陣が終盤を無失点リレー、ドジャース勝利

ドジャースは2回表、エドマンのタイムリーで先制。先頭の大谷翔平が三振に倒れた後、テオスカー・ヘルナンデスが四球で出塁。続くウィル・スミスが放った打球を相手守備が処理できず、大谷がホームインし1点を先制。さらにスミス自身の犠牲フライで2点目を加え、早々に試合の主導権を握った。

しかし3回裏、ドジャース先発のエメット・シーハンが制球を乱し、連打と四球でレッドソックスに同点に追いつかれる。スコアは一時2対2に。

その後は互いに得点圏での拙攻が続く緊迫した展開となったが、6回表にドジャースが勝ち越し。再び先頭の大谷が四球で出塁し、ヘルナンデスの安打とスミスの犠牲フライでリードを奪い返した。

試合を決定づけたのは8回表、ヘルナンデスの完璧なスイングから放たれた2ラン本塁打だった。高めの速球を捉え、左中間深くへ415フィートのアーチを描いた一打は、フェンウェイ・パークを沈黙させるには十分だった。

守ってはシーハンが5回2失点と試合を作り、6回以降は4人のリリーフ陣が無失点でつなぐ盤石のリレー。特に9回を締めたベン・キャスパリウスにとっては嬉しいメジャー初セーブとなった。

レッドソックスは好投を続けたブライアン・ベロを中盤で降板させたが、その後の継投が裏目に出た形。打線も4回以降は沈黙し、ドジャースの総合力に屈する形となった。

チームの総合力が光る一戦
大谷翔平の連続本塁打は5でストップしたが、出塁と得点で確実に貢献。むしろ今のドジャースは、大谷ひとりの長打力に依存せず、ヘルナンデスやスミス、そして投手陣を含めた“総合力”で勝ち星を重ねている印象が強い。

7月終盤に入り、ポストシーズン争いも視野に入る中で、こうした接戦を勝ち切る力はチームの地力を示すものだ。特にリリーフ陣の安定感は大きく、今季のドジャースが「勝てるチーム」であることを象徴する内容だった。

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