大谷翔平、164km/h計測の圧巻投球でバッティング不振を補う!

試合

試合結果:2025年6月28日(現地時間)/カウフマン・スタジアム(カンザスシティ)/ドジャース 5 – 9 ロイヤルズ

  • 2回無失点、被安打1、四球1、奪三振1
  • 投球数27、うちストライク20球
  • 1回裏のピンチを4-6-3のダブルプレーで脱出
  • キャリア最速101.7mph(約163.7km/h)を記録

2025年6月28日、カウフマン・スタジアムで行われたロイヤルズ戦において、大谷翔平が投手として今季3度目の登板を果たした。初回、先頭打者を四球で歩かせ、続く打者にもクリーンヒットを許す不安な立ち上がり。それでも、次打者の初球を見逃さず内野ゴロに打ち取り、4-6-3の併殺打で一気にピンチを脱出。観客席からはどよめきと拍手が巻き起こった。

特筆すべきは、その併殺打の際に投じたファストボールが、キャリア最速となる101.7マイル(約163.7キロ)を計測したことだ。MLB公式データでも即座に話題となり、「手術明けの大谷が過去最速」という事実が、完全復活への期待を一層高めることとなった。

パスカンティーノは自身のXで「wtf(なんてことだ!)」とポストしています。

続く2回裏も、三者凡退で締め、27球という省エネ投球でマウンドを降りた。ストライク率74%(27球中20球)と制球の安定感も際立っており、術後の慎重な起用のなかで確実に結果を積み重ねている。

バットは湿りがち…3三振でノーヒットの悔しさ

  • 4打数0安打、3三振
  • チャンスでの空振り三振が2度
  • 直近5試合の成績は打率.294、3本塁打、5打点と好調維持中

一方で、打者としての大谷はこの日、まったく波に乗れなかった。第1打席は外角低めのチェンジアップに空振り三振。続く2打席もフルカウントからの見逃し、あるいは空振りと、ロイヤルズ投手陣の攻めに翻弄される形となった。4打席目には少し甘く入った球を捉えかけたものの、打球は三塁線を逸れてファウル。その後、またも三振に倒れた。

ただし、ここ数試合では打率.294、3本塁打、5打点と調子は上向いており、この日の無安打はスランプというより、相手投手との相性や球場の風など、複合的な要因によるものと見るべきだろう。

また、大谷自身がバッティングの調整を怠らず、常に改善を図る姿勢を貫いていることから、次戦でのリバウンドに大きな期待がかかる。

大谷翔平、2025年のホームランダービーを辞退

大谷翔平選手は、成績好調(本塁打数はリーグ上位)ではあるものの、投打両面でのコンディション維持を最優先に考え、2025年のホームランダービーへの参加を見送ることを選びました。彼の言葉を借りれば、「現在のルールでは参加すると逆に負担が大きく、十分なパフォーマンスを出せない」という慎重な判断によるものです。

5回の猛攻が決め手、ロイヤルズが連敗を11で止める

  • 5回裏に6得点のビッグイニング
  • ウィットJr.、イディア、パスカンティノが猛打賞級の活躍
  • ドジャースは9回表に反撃も届かず

大谷が2回を終えてマウンドを降りたあとの3回、試合の流れは一変した。両軍スコアボードに「0」が並ぶ展開が続いていたが、5回裏に突如としてロイヤルズ打線が火を吹く。先頭打者の四球を皮切りに、イディアのタイムリーツーベース、ウィットJr.の右前打で先制。さらに満塁から、パスカンティノがセンターへの3ランホームランを放ち、スコアは一気に6-0に。カウフマン・スタジアムに集まったファンからは大歓声が巻き起こった。

この5回の猛攻によって、ロイヤルズはホームでの連敗を11で止め、ファンにようやく勝利を届けた形だ。得点は6回にも追加され、終わってみれば9点。打線の繋がりと爆発力が光った。

ドジャースは9回に反撃も時すでに遅し
一方のドジャースは、序盤から得点のチャンスを作りながらも、なかなかタイムリーが出なかった。特に4回と7回には得点圏に走者を進めたが、凡打と三振で無得点。ロイヤルズの先発ラウゴとリリーフ陣の継投の前に抑え込まれた。

ようやく試合が動いたのは9回表。ドジャースは四球と連打で走者をため、フリーマンのタイムリーなどで4点を返したが、最後は反撃及ばず試合終了。追い上げムードは作ったものの、ロイヤルズの猛攻によって主導権を握られたまま試合を終えることになった。

それでも存在感を放ち続ける大谷の「両面プレー」
この試合の主役はロイヤルズ打線だったが、大谷翔平の投打二刀流はやはり注目の的だった。ピッチングでは剛速球と制球力の両立を見せ、復帰登板としては上々の内容を披露。一方で打撃面では悔しい無安打に終わったが、ここまでの打撃成績や復調傾向を見れば、大きな不安材料とは言えない。

チームとしては敗戦となったものの、大谷が着実にコンディションを上げてきていることはドジャースにとって朗報だ。今後、彼がフル回転する中で、打線の中核としても、投手陣の一角としても、より一層の存在感を示していくことだろう。

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