試合概要
試合日:2025年7月22日(火)
対戦カード:ロサンゼルス・ドジャース vs ミネソタ・ツインズ
試合会場:ドジャースタジアム
試合結果:ドジャース 7 – 10 ツインズ
日本人MLB史に刻まれた“第36号”の衝撃
🧢 打席結果(7月22日:対ツインズ戦)
- 空振り三振(振り逃し)
- 見逃し三振
- センターフライ
- 二塁ゴロ
- 本塁打(36号2ラン)
- 日本人メジャー初の「4試合連続ホームラン」達成
- 9回裏2アウトからバックスクリーン左への豪快な一打
- 飛距離405フィート、打球速度108マイル、打球角度28度
試合はドジャースが序盤から劣勢に立たされる苦しい展開となった。ツインズ打線の猛攻と守備・投手のミスも重なり、気づけば7回終了時点でスコアは5–9。点差は大きく、場内には敗戦ムードが漂い始めていた。
そんな中、最終回の9回裏、最後の打席に立ったのが大谷翔平だった。すでに2アウトランナー1塁。追い詰められた状況下で迎えた第4打席、カウント2-2からの5球目を完璧にとらえた。打球は滞空時間たっぷりにバックスクリーン左へと吸い込まれ、スタンドは総立ちに。
日本人MLBプレイヤー初4試合連続HR達成
この一撃は大谷にとって今季36号であり、何よりも注目すべきは“4試合連続ホームラン”という快挙だった。日本人メジャーリーガーとしては初、さらにメジャー全体を見ても類を見ない連続性での一発だった。
勝敗にこそ影響を与えられなかったものの、このHRは大谷自身の記録を塗り替えると同時に、チームにとっても希望をつなぐ一打だったと言える。観客はスタンディングオベーションで彼のバットに拍手を送り、敗戦という事実を忘れさせるような鮮烈な瞬間となった。
試合後、大谷は「この4日間は自分でも信じられないぐらいスイングが良い。記録よりも、1試合1試合に集中した結果だと思っている」と冷静に振り返っていた。その一言からは、“記録のためでなく、チームのために”という大谷の真摯な姿勢がにじみ出ていた。
なおファンからは「まだやってなかったの!?」という驚き方をする人も多く、HRを撃つのが当たり前のように錯覚している人も多いようです。
最後まで見てホームランを取った人が最高の喜び
ホームランを取った男性が物凄い喜びよう。パートナーらしき女性とおおはしゃぎです。この日ド軍が敗戦濃厚ということで途中で帰る観客も多い中、終盤まで残った人にラッキーでしたね。
ちなみに大谷のボールはファールボールでも30万くらいの価値があるのでこの敗北試合とはいえ36号は日本人初4試合連続HRということもあり何倍かの価値になると思われます。
点の取り合いとなった“乱戦”の様相
この日の試合は、序盤から一方的な展開ではなく、点の取り合いが続く“乱戦”の様相を呈した。両軍が打撃で主導権を奪い合い、流れが次々と入れ替わる試合展開となった。
ツインズは2回表、2死からの連打に加え、エラーと四球も絡めて一挙3得点。ドジャースの先発ピッチャー・グラソウが制球を乱し、立ち上がりから苦しいマウンドとなった。
それでもドジャースはすぐさま4回裏に反撃。アンディ・ページスの3ランホームランが飛び出し、試合を3–3の振り出しに戻す。試合の雰囲気がガラリと変わる瞬間だった。
しかし、6回表に再びツインズが襲い掛かる。ロイス・ルイスの適時打、さらにクリスチャン・バスケスの2点タイムリーで再び3点を勝ち越し。ドジャースの中継ぎ陣が粘れず、傷口を広げてしまった。さらに7回表にもツインズはダメ押しの3得点を追加。点差は一気に6点まで広がり、試合の流れは完全に相手に傾いた。
8回裏にはドジャースが押し出し四球などで2点を返すも、反撃のリズムは生まれず。9回裏、大谷の36号2ランが飛び出すも、時すでに遅し。最終的には7–10で敗れ、ドジャースは悔しいホーム連敗となった。
二刀流の輝きとチームの課題
この試合で最も光ったのは、間違いなく大谷翔平の一打だった。敗戦の中でも観客が拍手を惜しまなかったのは、まさに“価値のある敗北の中の価値ある一打”だったからに他ならない。
一方で、ドジャースとしては、投手リレーの不安定さと守備ミスが勝敗を分ける結果となった。計3失策、そして四球で崩れたイニングも多く、自滅に近い形での失点が目立った。これでチームは7月のホーム戦で苦戦を続けており、立て直しが急務とされる。
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