大谷翔平、2026年WBCは「打者専念」へ。二刀流完全復活への青写真

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2026年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて、世界中の野球ファンが固唾を呑んで見守っていた「投手・大谷」の登板可否。その答えが、ついにドジャースのデーブ・ロバーツ監督の口から語られました。結論は「打者専念」。この決断は、単なる欠場ではなく、2026年シーズンに真の二刀流としてメジャーの頂点に君臨し続けるための、極めて戦略的な選択でした。


今回のニュースの要点整理

  • 大谷翔平のWBC起用: 投手としての登板は行わず、DH(指名打者)として出場する。
  • 決断の背景: 昨年(2025年)の投手復帰を経て、2026年シーズンを先発ローテーションの柱として完走するためのコンディション管理を優先。
  • ロバーツ監督のコメント: 「彼自身の判断」と尊重しつつ、「2026年に二刀流をやるための最善の準備」と高く評価。
  • ドジャースの投手陣: 山本由伸はWBC参戦を表明。佐々木朗希はシーズン優先で不参加の見込み。

現地時間1月31日(日本時間2月1日)、ドジャースの本拠地ドジャースタジアムで開催されたファン感謝イベント「ドジャーフェスト」。そこでロバーツ監督は、詰めかけた報道陣に対し、大谷選手のWBCでの起用法について明確に答えました。

「彼はWBCでは投げない。これは彼自身の判断だ。昨年彼が乗り越えなければならなかったこと、そして2026年にフルシーズンで二刀流をこなすための準備を考えれば、極めて正しい判断だと思っている」

ロバーツ監督の言葉からは、球団による強制的な「ストップ」ではなく、大谷選手自身が自分の体とキャリアを冷静に見つめ直して出した結論であるという事実が伝わってきます。指揮官はさらに、2026年シーズンにおいて大谷選手を「特別扱いするつもりはない」とまで言い切りました。これは、投げ始めたら2イニングや3イニングで制限をかけるような中途半端な復帰ではなく、中5日、6日の通常ローテーションを守る「エース」としての役割を期待しているという、最大級の信頼の裏返しでもあります。

一方の大谷選手自身も、この日の取材でWBCについて言及しました。「出ることは決まっていますし、DHとしてはまず準備したい。投げるかどうかは体の状態を見て……」と言葉を濁しつつも、まずは「打者・大谷」として侍ジャパンの世界連覇を支える決意を滲ませました。2023年大会で見せた、あの劇的な「クローザー大谷」は封印されますが、打撃に専念することで、さらに恐ろしい存在感を発揮する「背番号16」が見られることは間違いありません。


なぜ「今」投げないのか? 3連覇へのラストピースとして

大谷選手が今回のWBCで登板を回避した最大の理由は、2026年シーズンのドジャースに課せられた「3連覇(スリーピート)」という至上命題にあります。

2025年シーズン、右肘の手術から投手として復帰を果たした大谷選手でしたが、あくまで段階的な復帰であり、マウンドに立つ回数も限定的でした。しかし、2026年は違います。チームは彼を、山本由伸選手や佐々木朗希選手(加入1年目)と並ぶ、先発陣の核として計算しています。

MLB公式サイトなどの展望では、2026年のドジャース先発陣は「史上最高」と称されています。

  • 山本由伸: 2025年に12勝を挙げ、いまやドジャースのエース。
  • 佐々木朗希: 圧倒的な球威を誇る若き怪物。
  • 大谷翔平: 肘の状態も万全となり、再び二刀流としてフル稼働を目指す。

この超豪華なローテーションを維持するためには、開幕前の3月に過度な負荷がかかるWBCでの登板は、リスクがあまりにも大きいと判断したのでしょう。ファンの間では「残念」という声もありますが、それ以上に「10月にドジャースタジアムで、元気に二刀流として輝く大谷が見たい」という願いが、今回の決断を支持する大きな流れとなっています。


山本由伸と佐々木朗希。ドジャースが誇る「日本三銃士」の明暗

今回のWBCに関して、ドジャースに所属する他の日本人選手の動向も対照的です。

まず、エースの山本由伸選手は、早くから参戦に意欲を見せており、ドジャースも「彼がやりたいというなら全力でサポートする」と背中を押しています。2025年シーズンを怪我なく完走し、自信を深めた山本選手が、侍ジャパンの絶対的なエースとしてどのような投球を見せてくれるのか。大谷選手が打席で、山本選手がマウンドで、共に戦う姿は今大会の大きな見どころとなります。

一方で、注目を集めた佐々木朗希選手については、今回のWBCは出場を見送る方向であると報じられています。メジャー1年目となる2026年シーズンに向け、まずは新しい環境に慣れ、体力をつけることが先決だという球団の育成方針によるものです。ファンとしては、大谷・山本・佐々木の「ドジャース日本人トリオ」が並び立つ侍ジャパンを見てみたい気持ちもありますが、それは数年後の楽しみにとっておくことになりそうです。


まとめ:2026年、史上最強の「打者・大谷」が日本を牽引する

今回の決断により、私たちはWBCで「投手・大谷」の勇姿を見ることはできません。しかし、それは決して後ろ向きな決断ではなく、2026年という1年を戦い抜き、世界一のドジャースを象徴する「二刀流の完全復活」を果たすための、勇気ある一歩です。

打撃に100%の力を注げる大谷選手が、どれほどの打撃成績を残し、侍ジャパンを3大会連続の世界一に導くのか。その物語の序章は、すでに始まっています。

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