試合日時と結果
2025年6月14日(現地)/ロサンゼルス・ドジャース 11–5 サンフランシスコ・ジャイアンツ
爆発する大谷翔平の打棒
1打席目:初回先頭打者でアーチ。10試合ぶりの一発が先制点に!
2打席目:6回に追加の本塁打。これが自身通算250号!今季3度目のマルチ本塁打。キャリア22度目の快挙を見せた。バッティング平均やOPSも超一流で、2025年は平均.290・25本塁打・OPS1.023と圧巻スタッツ。
今季三度目の1試合2HR!
この日の第1打席、大谷は初回からその存在感を見せつけました。カウント1-2から甘く入ったスライダーを逃さずすくい上げ、ライトスタンドへと運ぶ完璧な先頭打者ホームラン。まるで「今日は俺の日だ」とでも言わんばかりの立ち上がりで、相手投手ラップに早くもプレッシャーをかける一撃でした。スタンドには大谷のユニフォームを着たファンが多く集まっており、初回から拍手と歓声が鳴り響きました。
そして6回、再びその打席に立った大谷は、カウント2-1から内角寄りのファストボールを完璧に捉え、左中間スタンド中段へと運びました。このホームランこそが、MLBキャリア通算250本塁打という記念すべき一発。打った瞬間に誰もがそれとわかる豪快な打球で、打球速度は109マイル、飛距離は420フィート超。大谷らしい美しい放物線を描いたその打球は、まさに記録にふさわしい一打となりました。
250号達成と日本人MLB本塁打ランキング
この250本塁打達成は、MLBでプレーしたすべての日本人選手の中で、最速・最多の偉業です。大谷は2023年に松井秀喜の持つ日本人最多記録(175本)を超えて以降もそのペースを緩めず、わずか8年目で250号に到達しました。この間、投手としての活躍も並行していたことを考えると、まさに“異次元”の記録といえるでしょう。
以下は、現時点での日本人メジャーリーガー通算本塁打ランキングです:
順位 | 選手名 | 通算本塁打 | MLB在籍期間 | 達成に要した年数(概算) |
---|---|---|---|---|
1 | 大谷 翔平 | 250本 | 2018年~(現役) | 8年目(2025年) |
2 | 松井 秀喜 | 175本 | 2003~2012年 | 約10年 |
3 | 鈴木 一朗(イチロー) | 117本 | 2001~2019年 | 約19年 |
4 | 城島 健司 | 48本 | 2006~2009年 | 約4年 |
5 | 井口 資仁 | 44本 | 2005~2008年 | 約4年 |
試合全体の流れとチームの活躍
⚾ 試合展開
1回表:一気に先制の一発。
試合開始直後、大谷は1番打者として初回の第1打席に臨みました。カウント1-2からのスライダーを完璧にとらえ、右中間席へと運ぶ先頭打者ホームランで、早々にドジャースが先制点を奪取。相手先発ランドン・ラップに精神的な主導権を握らせない一打となりました。
2回裏以降:ドジャース打線爆発。
2回表には10人の打者が打席に立ち、7得点という猛攻。マックス・マンシーやムーキー・ベッツ、マイケル・コンフォルドらがタイムリーや二塁打で続き、一気に試合をドジャースペースへ。
6回表:記念すべき250号到達弾。
大谷は6回表に再び打席へ。今度はカウント2-1からやや内側寄りの速球をとらえ、左中間スタンド中段に飛び込む豪快なソロホームラン。打球速度109マイル、飛距離420フィート超の一撃で、MLB通算250本塁打を達成し、スコアは8–0に。 この一発で名実ともに試合の主役に。
7回:カーショウが巨人打線を封じる。
先発のクレイトン・カーショウは7回を投げて無失点、被安打3、奪三振5という圧巻の内容。ギリギリのピッチングではなく、終始マウンドを支配しました。これでキャリア通算奪三振数は3000にあと12と迫るメモリアルスイングとなりました。
8〜9回:余裕の展開にカオスな終盤。
8回以降は控え選手も出場。ドジャースはさらに1点を追加し11点に。巨人は9回にケース・シュミットが2夜連続のグランドスラムを放つなど5点を返しましたが、ドジャースの大勝は揺るぎませんでした。
🏁 総括
この試合は、大谷の“マルチ一発&250号達成”が白熱のハイライトでしたが、カーショウの完璧な投球も試合を土台から支え、チーム全体が連動した理想的な勝利。初回の先頭打者アーチが鍵を握り、続く一発で試合を決定づけた構図はまさに見事の一言です。
また、この試合を通じて、ドジャースはNL西地区で再び首位に浮上。大谷のホームランだけでなく、チーム全体の強さをあらためて示した一戦となりました。次戦もこの勢いを維持できるか、要注目です。
◉ 見事な連携と圧巻の攻撃力
ドジャースは、カーショウの投球と大谷・ベッツ・ヘルナンデスらの打撃が完全に噛み合い、「打撃&投球」で相手を圧倒する理想的な試合運びを見せました。
その他の話題:大谷のピッチング復帰に注目
大谷は依然2023年のトミー・ジョン手術からリハビリ中。6月11日にはペトコパークで44球・3イニングのシミュレーション投球を敢行。速球は90マイル中盤をマーク。
ドジャース監督ロバーツ氏は「オールスター前までに実戦復帰の可能性は低い」と現時点では慎重な判断。
つまり、打者としての貢献は抜群。投手復帰はもう少し先に持ち越されそうですが、焦らず準備を続ける構えです。
総まとめと今後に向けて
- 大谷翔平:通算250号&マルチ弾の大暴れ。今季打率.290・25本塁打・OPS1.023と圧巻の成績。
- カーショウ:7回スコアレスで3000奪三振にあと12。伝説級の存在感。
- チーム全体:打線が爆発、投手陣が支えた理想のドジャース野球。
- 投手復帰は慎重姿勢:手術後のリハビリ順調も、安全最優先で無理はさせず。
次戦は6月15日、3連戦の最終戦です。大谷の3本塁打なるか?ドジャースの勢いは止まる気配なし。日本ファンとしても、今後の投打二刀流復活に期待が高まります!
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