試合概要
- 試合日時: 2025年9月25日(日本時間26日)
- 試合結果: ドジャース 8 – 0 ダイヤモンドバックス
- 勝敗: ドジャースの勝利
躍動する大谷、MVPコールの54号ホームラン!
この試合で最も注目を集めたのは、やはり大谷翔平選手の54号ホームランでした。4回、1死三塁のチャンスで打席に立った大谷選手は、相手投手の低めのチェンジアップを右手一本で捉え、打球は右中間スタンドのプールへと飛び込みました。
大谷翔平選手の成績:
- 打席結果: 5打数1安打1本塁打2打点
- 第1打席:センターフライ
- 第2打席:空振り三振(満塁のチャンスで)
- 第3打席:ライトへの2ランホームラン(第54号)
- 第4打席:セカンドゴロ
- 第5打席:センターフライ
54号ホームラン詳細データ:
- 打球速度: 102.3mph(約164.6km/h)
- 飛距離: 406フィート(約123.7m)
- 打球角度: 29度
- 投球: チェンジアップ(82.4mph)
このホームランは、米データ会社「Codify Baseball」がX(旧ツイッター)で「見てくれ。ショウヘイ・オオタニがこのボールを406フィートのホームランにしたんだ。完全にバカげてるよ」と投稿するほど、その驚異的なパワーが称賛されました。特に、低めのボールを右手一本で、まるでゴルフスイングのようにすくい上げ、スタンドまで運んだ技術とパワーは圧巻でした。この一発で、大谷選手は2年連続3度目のシーズン100打点を達成するとともに、ナ・リーグの本塁打王争いでもトップを走るカイル・シュワーバー(フィリーズ)に2本差と迫る活躍を見せました。
勝利の立役者!山本由伸、圧巻の今季最終登板
大谷選手のホームランが攻撃のハイライトなら、守備の主役は間違いなく山本由伸投手でした。レギュラーシーズン最終登板となったこの試合、山本投手は序盤から安定した投球を披露しました。
山本由伸投手の成績:
- 投球回: 6.0イニング
- 被安打: 4
- 奪三振: 7
- 与四球: 2
- 失点: 0
- 勝敗: 勝利投手(12勝目)
主な活躍:
- シーズン200奪三振達成: 3回の三振で日本人史上7人目の快挙を達成。
- 安定した投球: 走者を許しながらも要所を締め、得点を許さず。
- 防御率: 最終的に2.88まで改善。
- 球種と制球: 直球とカーブを効果的に使い分け、ダイヤモンドバックス打線を翻弄しました。
山本投手は、今シーズン開幕からローテーションを一度も外れることなく投げ続け、負傷者が相次いだチームの窮地を救う大黒柱となりました。この試合でも、自身の投球でチームの地区優勝を決めたことに「最高ですね」と喜びを語りました。直球と変化球を安定して投げ分け、打者のバットを空振りさせる投球術は、メジャー1年目とは思えないほど成熟していました。
また自身初の200奪三振を達成し、日本人7人目の快挙となりました。
カーショウ選手も山本選手をパイレーツのスキーンズ選手をサイ・ヤングに相応しい投手と述べていました。
地区優勝を決めた試合の流れ
この試合は、投打の日本人選手が主役となり、ドジャースが地区優勝を達成するにふさわしい展開となりました。
試合の主な流れ:
- 1回表: ベッツの犠牲フライでドジャースが先制。
- 4回表: パヘスの2ランホームラン、そして大谷の2ランホームランで一挙4得点。
- 5回表: フリーマンのタイムリーで追加点。
- 7回表: ロハスのタイムリーでダメ押し点。
- ドジャース投手陣: 山本投手降板後も、スコット、トライネン、ウロブレスキーが完璧なリリーフ。
- ダイヤモンドバックス打線: 山本投手の前に沈黙。チャンスを作るも得点に繋がらず。
- 勝敗: ドジャースが8-0で完封勝利し、地区優勝を確定。
1回表、大谷選手がセンターフェンス直撃の三塁打でチャンスを作ると、続くベッツ選手が犠牲フライを放ちドジャースが先制しました。序盤は山本投手とダイヤモンドバックスの投手による投手戦となりましたが、4回表に試合が動きました。パヘス選手のツーランでリードを広げた後、大谷選手がダメ押しの54号ツーランを放ち、一気にダイヤモンドバックスを突き放しました。
このリードを守り切るべく、山本投手は圧巻のピッチングを続けます。要所で三振を奪い、ダイヤモンドバックス打線に得点を許しませんでした。6回まで投げ抜き、勝利投手の権利を得てマウンドを降りた後も、後続の投手陣が完璧なリリーフを見せ、8-0の完封リレーで勝利を収めました。
シャンパンファイトの様子
4年連続23回目の地区優勝を決めてシャンパンファイトが開催されました。大谷と山本は二年連続、佐々木は初体験となります。
MVPコールされる大谷
シャンパンファイトでもチームメイトからMVPコールが連呼されて、今年のMVPはほぼ濃厚という空気のようです。
地区優勝の立役者たち
山本投手の今季最終登板での快投と、大谷選手の地区優勝を決定づけるホームランは、ドジャースの今シーズンを象徴する出来事でした。特に山本投手は、メジャー1年目ながらシーズンを通して先発ローテーションを守り抜き、12勝を挙げてチームを支えました。この勝利で、ドジャースはレギュラーシーズンを最高の形で締めくくり、ポストシーズンへと向かうことになります。
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