大谷翔平、歴史的WS「二刀流」登板で苦闘:ブルージェイズの猛攻に屈し、ワールドシリーズ第4戦で初黒星

試合

歴史的二刀流も実らず!ドジャース、ブルージェイズに屈しWSタイ

項目詳細
試合日2025年10月28日(火)/ 日本時間29日(水)
対戦カードワールドシリーズ第4戦: ロサンゼルス・ドジャース vs トロント・ブルージェイズ
球場ドジャー・スタジアム
最終スコアドジャース 2 – 6 ブルージェイズ
勝敗ドジャースの敗戦
勝利投手シェーン・ビーバー(TOR)
敗戦投手大谷 翔平(LAD)
シリーズ戦績2勝2敗のタイ

ワールドシリーズ第4戦、本拠地ドジャー・スタジアムにトロント・ブルージェイズを迎えたドジャースは、エース・大谷翔平投手が先発し、同時に指名打者なしの1番・投手として打席にも立つ、ポストシーズン史上初の「リアル二刀流」での登板が実現しました。

前日の延長18回の激闘を制した勢いを持ち込みたかったドジャースでしたが、ブルージェイズの粘り強い攻撃の前に屈し、2対6で敗戦。シリーズの行方は2勝2敗の完全な五分に戻されました。

大谷選手にとって、キャリア初のワールドシリーズでの登板、そして二刀流での出場という歴史的な一日でしたが、ブルージェイズ打線の集中打と、要所での痛恨の一発に泣く結果となりました。

  • 投手成績: 6回1/3、被安打6、失点4(自責点4)、与四死球1、奪三振6、球数98球。
  • 打者成績: 4打席3打数無安打1四球、1三振。
  • プレーハイライト:
    • 初回、打者として遊ゴロに倒れる。投手として三者凡退の立ち上がり。
    • 2回、打者として四球を選び出塁。後続の打点で先制のホームを踏む。
    • 3回、投手としてブラディミール・ゲレーロ・ジュニアに逆転2ランホームランを献上。
    • 4回、打者として見逃し三振。
    • 7回途中、アンドレス・ヒメネスにタイムリーを許し、1死二・一塁の場面で降板。失点4で敗戦投手に。
    • 9回、打者として迎えた最後の打席は遊ゴロに倒れる。

歴史的登板の光と影

大谷選手は、ワールドシリーズという最高の舞台で、先発投手と打者を兼任する「リアル二刀流」という、野球史に名を刻むマウンドに上がりました。しかし、その重圧は並大抵のものではなかったようです。

初回、先頭打者として迎えた第1打席では、ブルージェイズの先発シェーン・ビーバー投手の前に力のない遊ゴロに打ち取られました。投手としては、その裏、三者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せました。

試合が動いたのは2回。ドジャースがチャンスを作り、第2打席に立った大谷選手は、フルカウントから見事に四球を選び、出塁。続く打者の犠牲フライで、大谷選手が先制のホームを踏みました。この時点で、ドジャースのペースになりかけていたように見えました。

しかし、3回表、試合のターニングポイントが訪れます。一死一塁で迎えた打席で、ブルージェイズの主砲ブラディミール・ゲレーロ・ジュニア選手に対し、大谷選手が投じたスイーパーを完璧に捉えられ、打球速度109.8マイル(約176.7km/h)で左中間スタンドへ運ばれる逆転の2ランホームランを許してしまいました。この一発で試合の流れは一気にブルージェイズに傾き、大谷選手は2対1と逆転を許しました。

打者としては、4回裏に迎えた第3打席で、ビーバー投手の低めの変化球に手が出ず見逃し三振。投打がかみ合いません。

その後、大谷選手は5回、6回と粘りの投球を見せ、ブルージェイズ打線に追加点を許しませんでしたが、7回表、限界を迎えました。

先頭打者に内野安打、次の打者にもヒットを許し無死一・二塁のピンチを迎えます。続く打者を三振に打ち取るも、アンドレス・ヒメネス選手にレフト前へのタイムリーヒットを打たれ、この試合3失点目。2対3とリードを広げられたところで、球数98球でマウンドを降りました。

リリーフのアンソニー・バンダ投手が後続を抑えきれず、大谷選手が残した走者も生還したため、最終的に自責点4となり、ワールドシリーズ初登板で初の黒星を喫しました。

打者として最終回に迎えた第4打席では、一矢報いたいところでしたが、遊ゴロに倒れ、この日は4打席ノーヒット(3打数無安打1四球)。投手としても打者としても、悔しい結果となりました。

前日「早く帰ってぐっすり眠りたい」と言っていましたが試合後インタビューで「前日は二時に寝た」と答えゲレーロについては「ホームランを許したスウィーパーについて、位置が悪かったと後悔している。後から考えると、悔やまれるピッチだった」と反省していました。

続いて、大谷選手以外のプレーも含めた試合全体の流れを詳細に記述します。

試合全体の流れ(ハイライト)

  • ドジャースの先制: 2回裏、テオスカー・ヘルナンデス選手の二塁打と大谷選手の四球でチャンスを作り、エンリケ・ヘルナンデス選手の犠牲フライで1点を先制(2-0)。
  • ブルージェイズの逆転弾: 3回表、ブラディミール・ゲレーロ・ジュニア選手が大谷選手から逆転の2ランホームランを放ち、2-1とする。
  • ドジャースの同点: 3回裏、ムーキー・ベッツ選手がタイムリーヒットを放ち、すぐに2-2の同点に追いつく。
  • ブルージェイズの突き放し: 7回表、大谷選手降板後、リリーフのバンダ投手を捉え、アンドレス・ヒメネス選手とボー・ビシェット選手、アディソン・バーガー選手の3連続タイムリーなどで一挙4点を奪い、6-2と大きくリード。
  • ブルージェイズの逃げ切り: 先発のビーバー投手が5回1/3を2失点と試合を作り、強力なブルージェイズの救援陣が無失点で試合を締めくくる。

シーソーゲームから一転、ブルージェイズの底力爆発

試合は、初回のエンリケ好プレーで無失点に抑えそのまま好調な滑り出しでした。

ドジャースがおして2回裏、テオスカー・ヘルナンデス選手の二塁打と大谷選手の四球で無死一、二塁とし、エンリケ・ヘルナンデス選手の犠牲フライで1点を先制。この日は「リアル二刀流」として出場した大谷選手が、自ら先制のホームを踏むという最高の形で始まりました。

しかし、ブルージェイズはすぐさま反撃します。3回表、大谷選手からゲレーロ・ジュニア選手が放った逆転2ランで2-1。リードを許したドジャースでしたが、その裏、すぐに同点に追いつきます。ウィル・スミス選手が二塁打でチャンスを作り、ムーキー・ベッツ選手がセンター前へのタイムリーヒットを放ち、2-2の振り出しに戻します。ドジャースが、前日の延長18回を戦い抜いた疲労を感じさせない粘り強さを見せつけました。

両チームの先発投手が踏ん張り、試合は膠着状態に入ります。ブルージェイズ先発のビーバー投手は、3回の同点打の後、粘りの投球で6回途中まで投げ抜き、ドジャース打線に追加点を許しませんでした。

そして迎えた7回表、試合の行方を決定づける展開となります。大谷選手がアンドレス・ヒメネス選手にタイムリーヒットを許し、1死二・一塁となったところで降板。マウンドを引き継いだアンソニー・バンダ投手は、タイ・フランス選手に内野ゴロの間に3点目を献上。さらに四球で満塁となった後、ボー・ビシェット選手、アディソン・バーガー選手に連続タイムリーヒットを浴び、この回だけで一挙4点を奪われ、スコアは6対2となりました。ブルージェイズ打線は、シリーズの流れを変える集中打を見せ、ドジャースのリリーフ陣を打ち砕きました。

終盤、ドジャースはフリオ・ロドリゲス投手、ブレイク・トライネン投手が登板し、ブルージェイズ打線を抑えましたが、試合の流れを引き戻すことはできませんでした。ブルージェイズは、先発ビーバー投手の好投と、勝利の方程式である強力なリリーフ陣で逃げ切りに成功し、第4戦を6対2で勝利しました。

この結果、ワールドシリーズの対戦成績は2勝2敗となり、ドジャースは本拠地で連勝し、王手をかけることはできませんでした。シリーズは再び予断を許さない状況となり、勝負は残り3戦に持ち越されました。ドジャースは、この敗戦を糧に、翌日の第5戦で巻き返しを図ることが求められます。

【WS第5戦へ】大谷の経験がドジャースの反撃の鍵を握る

この日の敗戦は、ドジャース、そして大谷選手にとって非常に悔しいものでしたが、ワールドシリーズの舞台で投打にわたって奮闘した経験は、必ずや今後の糧となるでしょう。特に、投手としてゲレーロ・ジュニア選手に浴びた一発は、相手チームの主砲の威圧感と、ポストシーズンでの一球の重みを再認識させるものでした。

ドジャースは、山本由伸投手の好投、佐々木朗希投手の見事な救援登板、そして大谷選手の打棒など、これまでのポストシーズンで多くの強みを見せてきました。この第4戦の敗戦でシリーズは振り出しに戻されましたが、ドジャースのタレント力はブルージェイズに決して引けを取りません。

翌日の第5戦では、シリーズの流れを左右する重要な一戦となります。大谷選手は打者として、この敗戦の悔しさをバットにぶつけ、チームの勝利に貢献することが期待されます。ドジャースの真価が問われる、緊迫感あふれる戦いが続きます。

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