試合日時と結果
2025年6月16日(現地時間)/対パドレス戦(ドジャー・スタジアム)
結果:ドジャース 6–3 パドレス
投手として“復活の一球”の初球157km/h!
大谷は2023年9月の左肘トミー・ジョン手術以来、約21ヶ月ぶりにマウンドへ。先発の形式で一イニングを28球投げ、2安打1失点、最速100.2マイル(約161km/h)の速球と157km/hのシンカーを披露しました。三振は奪えず、四球も与えなかったものの、まずは第一関門をクリアといえる安定した内容。今後は“週1回ペース”での登板も視野に入れています。
同僚のクレイトン・カーショウも「本当に楽しくなる」と期待を語っており、ドジャース投手陣にとって今後の大きな戦力増となるのは間違いありません。
球種 | 最速速度 | 確認記録・スピン |
---|---|---|
フォーシーム(4‑Seam Fastball) | 100.2 mph(約161.2 km/h) | MLB公式で記録 |
フォーシーム | 98.3 mph/スピン2,563 rpm | 4回裏の打席時 |
シンカー | 95.4 mph/スピン1,874 rpm | 1回最後の打者をゴロに取った球 |
シンカー | 初球として97.6 mph(約157 km/h) | 初球で確認 |
内角速球 | フルカウント時に99.1 mph(約159.5 km/h) | タティスJr.への投球 |
その他、スイーパーやスプリッターも含め4球種を使用(球速レンジ83.9–100.2 mph)と公式データにて確認
🧠 大谷翔平の復帰投球に対する専門家の感想まとめ
※投手大谷ウォームアップで沸き立つ観客
- 球速の回復は“驚異的”
多くの解説者が注目したのは最速100.2マイル(約162km/h)という速球。トミー・ジョン手術から21ヶ月ぶりのマウンドにもかかわらず、この球速を記録したことに対し、元MLB投手のCCサバシアは「これは本物だ。彼のピッチャーとしての才能はまだ進化している」とコメント。 - 多彩な球種が健在
スイーパー、スプリッター、シンカーなどの多彩な球種を織り交ぜ、解説者は「これだけの多球種を1イニングで投げ分けるのは異次元」と評価。特にスイーパーの切れ味が鋭く、空振りを奪った場面は「魔球の域」と称されました。 - 制球力は“これから”の課題
28球中ストライク率は57%。精密さは今後の課題としつつも、Pitching Ninjaなどの専門家は「この段階でこの内容なら上々。制球は実戦で磨かれる」とコメント。 - “投手・大谷”の再来に期待
CBS Sportsは「今のMLBで、彼ほど一球ごとに期待と興奮が高まる投手はいない」と評し、これから本格的に投球数を増やしていく大谷に対して「史上初の完全な二刀流がついに戻ってくる」という見方を示しました。
総じて、解説者たちは大谷の球威と球種の多様性に大きな期待を寄せており、制球面の課題を差し引いても「復帰登板としては申し分ない内容」と高く評価しています。今後の登板で球数とイニング数を伸ばす中で、完全復活の瞬間が近づいているとの見方が支配的です。
パドレスのダルビッシュ投手も投手復帰に目を光らせていました。
「本人がやっぱ一番不安はあったと思いますけども、ここに来るまで。ここにまた立って、ああいうパフォーマンスを見せたので、本人が安心してそうなのでちょっと嬉しかったです」とライブBPも見学していたダルビッシュ投手なので敵でありながらピッチャー復帰を喜んでいました。
🔍 野球ファン・記者からの視点
監督・チーム関係者の評価
「次週も1イニングずつ延ばしていきたい」(Roberts監督)、「シミュレーションから次段階へ」(Gomes GM)のように、綿密な回復プランのもと評価が高い 。
投球再開に寄せる感嘆
記者は「wobbled through」「not quite happy but felt good」(少しふらついた、全体の感触は良かった)など分析と好意的な温度を併記 。
✅ 総まとめ
球速面は完全復活:最速100.2 mphに加え99.1 mph級も計測され、力強さを証明。
多球種の使い分け:フォーシーム、シンカー、スイーパー、スプリッターを投入。球種配分と振り幅の幅広さは復帰初戦としては理想的。
制球面に改善の余地:ストライク率57%は実戦練度の不足を示すが、フォーム・球威には手応えあり。
ボールの失態はバットで取り戻す大谷
打者としてはリードオフに入り、4打数2安打(2打点+1四球)。3回にタイムリー二塁打、4回にも得点を記録。自分の失点は自分の打撃で取り戻す大谷選手が見れるのは久しぶりですね。自身の復帰に花を添える活躍でチームの勝利をけん引しました。
⚾ 打撃内容
打席数:4打席(2安打・1四球・2三振)
1回:第1打席(1回裏先頭時)ストライクゾーンで空振り三振
2回:二塁打(打点1)
3回:センター左へのタイムリー二塁打で同点に追い付く活躍
4回:空振り三振
5回:他打席で相手投手から四球を選び出塁し、出塁率に貢献
🔄 試合の流れと展開
● 1回表
ドジャース先発・大谷翔平が復帰登板。2安打1失点ながら1回を投げきる。パドレスが先制し、1–0に。
● 3回裏
大谷が同点タイムリー二塁打を放ち、1–1に。その後ドジャースが相手のミスや適時打で一挙に得点を重ね、この回だけで5点を奪う猛攻。スコアは5–1に。
● 4回裏
大谷がセンター前タイムリーでさらに1点追加し、6–1。
● 5回以降
ドジャースのリリーフ陣が好投しつつも、パドレスがマチャドの2ランHRなどで反撃、6–3に迫る。しかしブルペン陣(特にフェガン、フィリップスら)が無失点で締め、勝利を守り切る展開。
💡 主な活躍選手
- ドジャース
- 大谷翔平:投手として1回1失点。打者として2安打2打点+1四球でMVP級の活躍。
- マックス・マンシー:3回に2点タイムリー。
- ウィル・スミス:マルチヒットで出塁率に貢献。
- リリーフ陣:ブルペン全体で被弾を許しつつも、最終回は締めた。
- パドレス
- マニー・マチャド:11号2ランHRを放ち反撃の中心。
- フェルナンド・タティスJr.:2安打で存在感。
- 先発ディラン・シース:9奪三振も、3回に崩れ4失点で降板。
📝 総括
この試合は、大谷の「投打復帰」を象徴するものとなり、3回裏の5点ビッグイニングが勝負の分かれ目でした。ドジャースは序盤に主導権を握り、相手の反撃をかわしながら試合を制した形です。パドレスもマチャドを中心に粘りを見せましたが、序盤の失点が響きました。
この勝利により、ドジャースは地区首位争いに勢いを取り戻す一戦となりました。
インタビューと見どころ
試合後、大谷は自身の登板を「(体の)調子は良かった。これから徐々に増やしていきたい」と前向きなコメント。また、打撃面ではホームラン不足を意識していたと明かし、打撃フォームへの調整で結果につながったと振り返っています。
今後の見通し
ドジャースは今後、投手兼打者としての起用ペースを慎重に調整。大谷は週1回のペースを目標に、徐々に回復を進める見込み。彼の“二刀流”の完全復活が、ポストシーズンに向けてチームに与える影響は大きく期待されます。
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