大谷PS初勝利&佐々木初セーブ!テオスカーの逆転3ランでドジャース劇的先勝

試合

ポストシーズンの大舞台、フィリーズの本拠地シチズンズ・バンク・パークで行われたナショナル・リーグ ディビジョンシリーズ第1戦は、終盤の劇的な逆転劇に加え、ドジャースに所属する日本人選手たちが歴史的な記録を打ち立てる一日となりました。

項目詳細
試合日2025年10月4日(日本時間10月5日)
対戦カードナショナル・リーグ ディビジョンシリーズ(NLDS)第1戦
対戦相手フィラデルフィア・フィリーズ(シチズンズ・バンク・パーク)
最終スコアロサンゼルス・ドジャース 5 – 3 フィラデルフィア・フィリーズ
勝敗ドジャースの勝利(NLDS 1勝0敗)
勝利投手大谷 翔平(1勝0敗)
敗戦投手マット・ストラム(0勝1敗)
セーブ佐々木 朗希(0勝0敗1S)
本塁打【ドジャース】フリーマン(1号)、T.ヘルナンデス(1号)

歴史的な幕開け:ドジャースが刻んだ日米融合の勝利方程式

ドジャースは、先発にこの日「1番・投手兼指名打者」としてポストシーズン初の二刀流出場を果たした大谷翔平選手を送り出します。対するフィリーズもエース級のクリストファー・サンチェス投手を立て、両チームのエースが激突する白熱した展開に。

試合は、初回こそ大谷選手の快投で静かに立ち上がったものの、2回にフィリーズが強力打線の片鱗を見せ、3点を先制。ドジャースは苦しい立ち上がりとなりますが、エースとして試合を壊さず、粘り強く踏ん張った大谷選手と、中盤から終盤に爆発した打線の活躍により、見事な逆転勝利を収めました。そして、最後は日本中の野球ファンが度肝を抜かれた**「クローザー佐々木朗希」**が9回を締めくくり、5対3でドジャースがシリーズ初戦を飾る歴史的な勝利となりました。


大谷選手のこの日の活躍は、マウンド上の粘り強さだけでなく、打席でベンチの指示を忠実に実行し、チームの勝利をアシストした**「究極のチームプレイヤー」**としての側面に集約されます。

大谷翔平選手 プレーまとめ(NLDS第1戦)

項目詳細
打順・守備1番・投手兼指名打者(二刀流)
投球回・球数6回(99球)
被安打・失点被安打4、奪三振9、与四球2、失点3、自責点3
勝敗勝利投手(ポストシーズン初勝利)
打撃成績4打数0安打、1四球、4三振(打席結果:三振、三振、三振、四球、三振)
特筆事項9回裏の佐々木朗希投手の登板に向け、監督の指示で打席で時間を稼ぐ役割を遂行。

投手・大谷翔平:登板前の緊張と2回裏の試練

※シュワーバー、ハーパーを三振に抑える大谷

ポストシーズン初登板を前に、大谷選手は試合後のインタビューで**「試合前はそうですね。色々なデータを整理してる段階とかでは、こう試合の中をイメージして緊張感っていうのはありました」**と、大舞台での緊張感を正直に語っています。しかし、マウンドに上がってからは「実際に試合で投げることに関しては集中して試合に入っていけた」と、一流の集中力でその緊張を乗り越えていきました。

初回は10球で三者凡退という完璧な立ち上がりを見せますが、2回裏にテオスカー・ヘルナンデス選手の**「緩慢守備」も絡み、痛恨の3失点**を喫します。しかし、ここで崩れないのがエースの真骨頂。大谷投手は3回以降、圧巻の投球でフィリーズ打線を完璧に封じ込め、6回を投げ抜き9奪三振、3失点のクオリティスタートを達成。チームの逆転勝利の道筋をしっかりと作り上げ、ポストシーズン初勝利の権利を手にしました。

打者・大谷翔平:4三振もチームを救った「時間稼ぎの四球」

打者としては、フィリーズの投手陣の前に苦しみ、4打席連続三振と結果が出ませんでした。しかし、5対3とリードして迎えた9回表二死走者なし、自身の第5打席で、大谷選手は真のチームプレーを発揮します。

この打席は、9回裏に控える佐々木朗希投手の準備時間に充てるため、デーブ・ロバーツ監督から**「時間を稼いでほしい」という特別なオーダーが出ていたのです。大谷選手はこれについて「ウィルのアットバット(ウィル・スミス選手の打席)くらいで朗希が作り始めていたので、監督から時間を稼いで欲しいというオーダーが出ていましたし、そういう意味ではいいフォアボールだったのかなと思います」**と明かしています。

大谷選手は初球でセーフティバントの構えを見せるなど、相手のバッテリーを撹乱しつつ、打席を外して間を取るなどして時間を使いました。そして最後はきっちり四球を選んで出塁。この四球による**「間」「出塁」が、佐々木投手が慌てることなく、最高のコンディションで9回裏のマウンドに上がるための貴重な時間的猶予を作り出したのです。無安打4三振という数字を超えた、大谷選手の「司令塔」**としての役割が、この勝利を決定づけた影の功労者と言えるでしょう。


この日の試合展開は、大谷投手の粘投を支えた打線の爆発、特にテオスカー・ヘルナンデス選手による**「汚名返上の一発」**がハイライトでした。

試合全体の流れとキープレーまとめ

イニングチームプレー詳細スコア(D-P)
2回裏フィリーズリアルミュートの2点タイムリー三塁打などで3点先制。(大谷が3失点)0 – 3
5回表ドジャースフレディ・フリーマンが右中間へ同点ソロ本塁打(1号)。1 – 3
6回表ドジャースエンリケ・ヘルナンデスが2点タイムリー二塁打を放ち、同点に追いつく。3 – 3
7回表ドジャーステオスカー・ヘルナンデスが右中間へ逆転3ラン本塁打(1号)。5 – 3
9回裏ドジャース佐々木朗希が登板し、三者凡退で初セーブ5 – 3

逆転への道のり:二人のヘルナンデスの活躍と決着

試合は2回裏のフィリーズの先制から一進一退の展開となりました。ドジャースは5回表、主砲のフレディ・フリーマン選手が、ウィーラー投手の高めに浮いたカーブを捉え、右中間スタンドへ突き刺さる**ソロホームラン(1号)**で1点差に詰め寄ります。

そして迎えた6回表、二死一、二塁のチャンスで、この日スタメンに起用されていたエンリケ・ヘルナンデス選手が、レフト線へ鋭いライナーの2点タイムリー二塁打を放ち、3対3の同点に追いつきます。ここでフィリーズはエースのサンチェス投手を降板させ、勝負の行方はブルペン戦へと持ち込まれます。

そして7回表、二死一、二塁。打席には、2回裏に守備の判断ミスで大谷投手の失点に繋がったと批判を受けていたテオスカー・ヘルナンデス選手が立ちます。この土壇場の状況で、彼はストラム投手の高めのフォーシームを完璧に捉え、ライトスタンドへ値千金の逆転スリーランホームランを叩き込みました!この一発でスコアは5対3となり、自らの守備のミスを帳消しにする、ドラマティックな一打となりました。

日本中が震撼!佐々木朗希、PS初セーブの衝撃

5対3と2点リードで迎えた9回裏。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、前評判を覆し、佐々木朗希投手をマウンドに送るというサプライズ采配を敢行しました。大谷選手の「時間稼ぎ」という援護も受け、佐々木投手は強打のフィリーズ打線を相手に、持ち前の剛速球と鋭い変化球で圧倒。わずか10球で三者凡退に抑え込み、日米を通じてキャリア初のセーブを記録。大谷選手の勝利を佐々木投手が守るという**「日本人リレー」**が、ポストシーズンという最高の舞台で成立する歴史的な瞬間となりました。


「大魔神!」日米の世間が熱狂した“二刀流勝利+朗希セーブ”

※ウィル・スミスや大谷などに祝福される佐々木選手

この日の試合結果は、大谷選手の勝利を佐々木投手が守るという日本人による「勝利の方程式」が成立したこと、そしてテオスカー・ヘルナンデス選手のドラマティックな逆転弾について、日米の野球ファンに大きな衝撃と興奮をもたらしました。

またこの試合での好投を見たファンはあの佐々木主浩選手にちなんで「大魔神佐々木」と呼ぶ人も大勢出てきました。

  • 「テオの逆転弾は、ミスを恐れず挑戦し続ける彼の姿勢の表れだ」:守備のミスを自らのバットで帳消しにしたテオスカー・ヘルナンデス選手のメンタルの強さに、ファンは改めて熱狂。「手のひらどんだけ返させるんや」「これがあるからテオが好きだ」など、SNSでは賛辞が溢れました。
  • 「究極のチームプレーヤー、オオタニ」:打者として結果が出なくても、チームの指示に従い、佐々木投手の準備時間を稼いだ大谷選手の**「時間稼ぎの四球」は、特に日本のファンや解説者から絶賛されました。大谷選手が単なる「二刀流」ではなく、チームの状況を読んで行動する「司令塔」**としての役割を果たしていることが証明された瞬間でした。
  • 「歴史的な日本人リレー」:米国のスポーツ専門メディアは、「オオタニのPS初勝利とササキの初セーブは、MLBにおける日本人選手の新たな時代の到来を象徴している」と絶賛。ロバーツ監督の決断と、それに完璧に応えた二人の日本人スターのパフォーマンスに、今後への期待が大きく膨らみました。

ドジャースにとって、NLDS初戦の勝利はシリーズ突破へ向けた大きな一歩です。この勢いを維持し、ドジャースがワールドシリーズ制覇に向けて邁進できるか、今後の試合からも目が離せません。

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