試合概要
- 試合日時: 2025年9月27日(土)
- 対戦相手: シアトル・マリナーズ(場所:T-モバイル・パーク)
- 最終スコア: ドジャース 5 – 3 マリナーズ
- 勝敗: ドジャースの勝利
- 勝利投手: アレックス・ベシア
- 敗戦投手: アンドレス・ムニョス
- セーブ: エドガルド・エンリケス
タイトルよりもポストシーズンへ、指揮官の決断と大谷の真意
2025年9月27日、シアトルのT-モバイル・パークで行われたマリナーズ戦に「2番・指名打者」での出場が期待された大谷翔平選手でしたが、この日はスタメンを外れ、休養日となりました。レギュラーシーズン残り1試合という状況で、ナ・リーグ本塁打王争いでは首位と2本差の54本で2位につけていただけに、この決断は多くのファンの間で様々な議論を呼びました。
しかし、この休養はデーブ・ロバーツ監督が以前から掲げていたポストシーズンに向けた戦略の一環でした。監督は試合前の会見で、「全員に休養日を設けている。今日は必ず休ませたいと思っていた」と語り、大谷選手本人もこの方針に納得していたことを明かしました。大谷選手自身も「打席が必要なチームメートに与えてほしい」と語るなど、個人のタイトルよりもチームの勝利と若手への機会を優先する姿勢を明確に示しています。ネット上では「まだHR王狙えるのに……」「ポストシーズンの方が大事」と賛否両論が飛び交いましたが、大谷選手のコメントからは、チームへの貢献を第一に考えるプロフェッショナルな姿勢が強く感じられます。
ベンチになった大谷は試合前イチローに挨拶に行き数分間談笑していたそうです。
休養の背景:
- ロバーツ監督はポストシーズンに向け、主力選手のコンディション調整を優先。
- 大谷選手は8月21日以来、33試合連続で出場していたため、この日の休養が打診されました。
- 大谷選手は監督の意向を快諾し、「打席が必要なチームメートに与えてほしい」と語るなど、チームプレーヤーとしての精神を示しました。
タイトルへの言及:
大谷選手はタイトル争いについて、「いや、そこはもう全然何も感じてはないですかね。1打席でもいいアットバットを作りたいなっていうだけ」と語り、個人の記録よりも日々のプレーに集中していることを強調しました。
監督も「彼は(タイトルを)気にしていないと思う。彼はMVPを獲得するからね」と信頼を寄せ、チームの勝利が最優先だと語りました。
休養日の反響:
SNSでは「ホームラン王を諦めたか」「残念」といった落胆の声がある一方で、「ポストシーズンが大事」「チームのために素晴らしい判断」といった賛同の声も多く寄せられました。
ベテランの一撃がチームを救う! ヘルナンデスの劇的決勝打でドジャースが逆転勝利
9回にドラマを生んだ打線と、15奪三振を記録した投手陣の粘り
この日のドジャースは、大谷選手の休養という状況下で、チームの真価が問われる試合となりました。試合は序盤から緊迫した投手戦となり、5回表に若手捕手ダルトン・ラッシングが放った2点本塁打で先制するも、その裏にマリナーズのホルヘ・ポランコに逆転3点本塁打を浴び、一時はリードを許しました。しかし、ドジャース打線は諦めませんでした。
7回にはマイケル・コンフォートの安打を足がかりに同点に追いつき、試合を振り出しに戻すと、勝負の9回にドラマが待っていました。先頭のコンフォートと続くアレックス・コールが四球を選び、無死一、二塁とチャンスを作ります。ここで打席に立ったのが、この日すでに同点打を放っていたベテランのエンリケ・ヘルナンデス。マリナーズのクローザー、アンドレス・ムニョスが投じた変化球を完璧に捉え、レフト線への2点タイムリー二塁打を放ちました。この一撃が決勝点となり、チームに勝利をもたらしました。
投手陣もまた勝利に大きく貢献しました。この日は総勢5人の投手が登板し、マリナーズ打線から合計15個の三振を奪う好投を見せました。特に、8回を無失点に抑えたアレックス・ベシアが勝利投手、9回を三者凡退に抑えたエドガルド・エンリケスが今季初セーブを記録しました。大谷選手がベンチから見守る中、チームは連勝を「5」に伸ばし、大黒柱の不在を感じさせない見事な戦いぶりを見せつけました。
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