試合概要
試合日時 2025年10月8日(火)
球場 ドジャー・スタジアム
対戦カード ロサンゼルス・ドジャース 対 フィラデルフィア・フィリーズ
最終スコア ドジャース 2 – 8 フィリーズ
勝敗 ドジャースの敗戦 (NLDS 1勝2敗)
勝利投手 アーロン・ノラ(フィリーズ)
敗戦投手 山本由伸(ドジャース)
本塁打 フィリーズ:カイル・シュワーバー(2本)、J.T.リアルミュート(1本)
衝撃の完敗!ドジャース打線沈黙、大谷翔平5打数無安打で屈辱
ポストシーズンでの重要な局面、ホームに戻ったロサンゼルス・ドジャースは、フィラデルフィア・フィリーズとのナショナル・リーグ・ディビジョン・シリーズ第3戦で、まさかの大敗を喫しました。フィリーズ打線の猛攻に対し、ドジャース打線は沈黙。その中でも、打線を牽引すべき大谷翔平選手も快音を響かせることができず、5打数ノーヒットに終わりました。
打順/守備 打席結果 状況 詳細
第1打席:三振 1回裏、無死走者なし 先発ノラのスライダーに空振り三振。
第2打席:遊ゴロ 3回裏、一死走者なし 痛烈なゴロもショートの守備範囲。
第3打席:二ゴロ 5回裏、一死走者なし セカンドゴロに倒れ、凡退。
第4打席:右飛 7回裏、無死一塁 中堅寄りの深いライトフライ。一塁走者は進塁できず。
第5打席:二ゴロ 9回裏、一死走者なし 最後の打席もセカンドゴロで試合終了。
詳細解説:ホームでの快音響かず、大谷のバットに異変
今日の試合、大谷翔平選手は5打席に立ちましたが、いずれも快音を響かせることはできませんでした。シリーズ通して好調だったムーキー・ベッツ選手がこの日2安打と気を吐く中で、ドジャースの主砲二人、大谷選手とフレディ・フリーマン選手が揃ってノーヒット(2人で8打数無安打、3三振)に終わったことが、チームの敗因の一つと言えるでしょう。
初回、先頭打者として迎えた第1打席、フィリーズ先発のアーロン・ノラ投手に対し、フルカウントからの低めスライダーにバットが空を切り、空振り三振。これが大谷選手の不調の予兆となりました。
3回裏の第2打席、一死ランナーなしの状況で、ノラ投手の外角低めの球を捉えましたが、強烈な打球はショートのテーラー・ターナー選手の正面へ。惜しくも遊撃ゴロに倒れました。続く5回裏の第3打席も、打球は力なくセカンドへ転がり、二塁ゴロでアウト。大谷選手の持つ圧倒的な打球速度が影を潜めました。
最も期待されたのは、2-8で迎えた7回裏の第4打席でした。ムーキー・ベッツ選手がシングルヒットで出塁し、ノーアウト一塁というチャンス。何としても反撃の狼煙を上げたい場面でしたが、大谷選手が放った打球はライトへ大きなフライに。中堅寄りの深い打球でしたが、フィリーズのライト、ニック・カステヤーノス選手がしっかりと捕球。この当たりで一塁走者のベッツ選手は進塁することができず、ドジャースの反撃機は潰えてしまいました。この打席のフライは、大谷選手本来の打球の伸びを欠いていたように見えました。
9回裏の第5打席は、一死ランナーなしの場面。一矢報いたいところでしたが、この打席もセカンドゴロに倒れ、ドジャースの反撃の望みは潰え、試合はそのまま終了しました。打者としての大谷選手は、この日、タイミングのズレが目立ち、ノラ投手とフィリーズの中継ぎ陣の巧みなピッチングに封じ込まれる形となりました。
山本由伸の無念の降板とカイル・シュワーバーの破壊力:試合の全体像
この日の試合は、フィリーズの強力打線とアーロン・ノラ投手の快投、そしてドジャース先発の山本由伸投手の不安定な立ち上がりが勝敗を分けました。
両チームの目立ったプレーまとめ
チーム 選手名 プレー内容 状況
フィリーズ カイル・シュワーバー 第1号ソロ本塁打 2回表、ノーアウト走者なし
フィリーズ J.T.リアルミュート 第1号ソロ本塁打 4回表、ノーアウト走者なし
フィリーズ カイル・シュワーバー 第2号3ラン本塁打 6回表、二死一・二塁
ドジャース ムーキー・ベッツ シングルヒット、三塁打 4打数2安打で奮闘
ドジャース ウィル・スミス タイムリー二塁打 7回裏、一死一・三塁
ドジャース ギャビン・ラックス タイムリーヒット 7回裏、二死一・三塁
詳細解説:フィリーズ打線爆発、シュワーバーの特大弾が試合を決める
試合は立ち上がりからフィリーズのペースで進みました。ドジャース先発の山本由伸投手は、初回こそ無失点に抑えましたが、2回表にフィリーズのリードオフマン、カイル・シュワーバー選手に先制のソロホームランを浴びます。この打球は右中間スタンドへ飛び込む特大弾で、ドジャー・スタジアムの観客を静まり返らせました。さらに4回表には、ウィル・スミス選手のエラーでランナーを許した後、J.T.リアルミュート選手にもレフトへのソロホームランを許し、0-2とリードを広げられます。山本投手は立ち直りのきっかけを掴めず、5回途中で無念の降板となりました。最終的に、山本投手は4.2イニングを投げて、被安打6、与四球2、失点3という内容で、ポストシーズン初黒星を喫しました。
試合を決定づけたのは、6回表でした。ドジャースの2番手ブレイク・トレイネン投手から、再びカイル・シュワーバー選手が放った、この日2本目となる3ランホームランでした。二死一・二塁の場面で、トレイネン投手の高めに浮いた速球を完璧に捉えた打球は、ライトスタンドへ一直線。この一発でスコアは0-5となり、試合の流れは完全にフィリーズに傾きました。シュワーバー選手はポストシーズンに入ってからの勝負強さを改めて見せつけ、ドジャースにとって大きな脅威となっています。
一方のドジャース打線は、フィリーズ先発のアーロン・ノラ投手の前に沈黙しました。ノラ投手は7回途中まで投げ、被安打4、奪三振6、失点2の快投。カーブとチェンジアップを効果的に使い、ドジャース打線のタイミングを完全に狂わせました。特に、大谷選手、フリーマン選手という中軸を完全に封じ込めたことが大きかったと言えるでしょう。
ドジャースは7回裏に反撃を見せます。ベッツ選手のヒットなどでチャンスを作った後、ウィル・スミス選手がレフトオーバーのタイムリー二塁打を放ち、ようやく1点を返します。さらにギャビン・ラックス選手のタイムリーで1点を追加し、2-8と点差を縮めましたが、反撃もそこまで。その後はフィリーズの盤石なブルペン陣の前に、反撃の糸口を見つけることはできませんでした。
この敗戦で、ドジャースはNLDSのシリーズ成績を1勝2敗とし、フィリーズに王手をかけられる苦しい状況に追い込まれました。翌日の第4戦での逆襲が、シリーズ突破の鍵となります。
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