試合日時:2025年7月8日(現地時間)
結果:ロサンゼルス・ドジャース 1-3 ミルウォーキー・ブルワーズ
大谷31号HRがドジャース唯一の1点となる
- 1回表:先頭打者で初回先頭打席に本塁打(今季31号、NL単独トップ)
- 投手としての登板はなし
- 3打数1安打、1打点、1本塁打、三振2
大谷は試合開始直後、ブルワーズ先発ミシオロウスキーのカーブを捉え、推定431フィートの先頭打者アーチを放ちました(打球速度108.4mph、打ち上げ角27度)
これがドジャース唯一の得点に。続く打席では鋭いスイングもスタンドに届かず、その後はフォールトや三振を経験しましたが、存在感は抜群でした。
大谷次回登板は・・・?
大谷の登板はオールスター休み前になるとロバーツ監督がインタビューで発言しました。ジャイアンツ三連戦の1か2戦目となるようです。
一発以外は沈黙、ドジャース打線に重たい空気
- 1回表:大谷翔平が先頭打者本塁打、ドジャースが1-0で先制
- 4回裏:ウィリアム・コントレラスのソロ本塁打で1-1同点に
- 6回裏:クリスチャン・イエリッチが勝ち越し2ランを放ち、ブルワーズが3-1に
- ドジャース打線は2回以降無得点。ブルワーズのリリーフ陣に封じ込められる
初回、大谷の一発で幸先良いスタートを切ったドジャースだったが、その後の攻撃は沈黙。ブルワーズ先発のカルソン・ミシオロウスキーは立ち上がりに失点こそしたものの、以降は持ち味の緩急でドジャース打線を翻弄。変化球主体の配球で三振を積み重ね、5回途中まで投げて1失点でゲームを作りました。
一方のブルワーズは、4回裏にウィリアム・コントレラスが今季16号となる本塁打を放ち同点に追いつくと、6回にはイエリッチが右中間スタンドへ勝ち越し2ラン。ドジャース先発ジェームズ・パクストンはこの一発が痛恨で、計3失点。6回途中で降板となりました。
その後はブルワーズのリリーフ陣が堅実な継投を見せ、ドジャースに反撃の糸口を与えず。大谷も8回の最終打席で三振に倒れ、試合はそのままブルワーズが逃げ切りました。
総括:大谷の輝きと、打線の歯車の狂い
大谷翔平の存在感はこの日も十分に発揮されたが、得点はその一発のみ。4連戦初戦でのこの敗戦は、ナ・リーグ西地区首位争いを続けるドジャースにとって大きな痛手となりかねない。今後のカードでいかに立て直すか、特に中軸の奮起が求められます。
ドジャース5連敗の背景と敗因分析
この5連敗(7月4日~8日で合計得点8失点41)は、ドジャースにとって深刻なチーム不調の証です。主な敗因は以下の3点に集約されてると言われています。
【1】 打線の停滞と主力選手のスランプ
打者陣がひとつも好調とは言えず、直近4試合では38得点中7得点と沈黙状態
Mookie Betts(.242/.291/.371 wRC+81)、Freddie Freeman(.213/.278/.287 wRC+59)、Teoscar Hernández(.193/.239/.330 wRC+57)など、主力打者が軒並み不振
補強されたはずのベンチの層も、Max Muncyの負傷離脱やTeoscar、Kiké Hernándezの故障で薄くなっており、深刻な戦力不足に陥っています
【2】 先発ローテの不安定と投手陣の窮地
Yoshinobu Yamamotoが7月7日ブルワーズ戦でと思われた最速投となり、初回に5失点で早々に降板
Ben Caspariusら若手起用も逆効果(18-1や6-4などの大量失点)(例:18-1完敗の印象的な試合)
先発が長く投げられない上、ブルペンに過度な負荷がかかっていることも懸念材料 。
【3】 過去類例を見ない失点の集中
4試合で被得点マイナス31点は1932年以来の悪夢級スランプ 。
打線・投手陣ともに全く歯車が噛み合っておらず、連鎖的に崩壊が広がっている状況が浮き彫りになっています 。
総括:反撃の鍵を握るのは主力復調と層の厚さ
主力打者の調子回復:特にBetts、Freemanに対し、バッティングフォーム調整などの打撃改革が急務。Freemanは最近バットに手応えを取り戻しつつありますが、継続が鍵
投手の立て直し:Tyler Glasnowが7月9日以降に復帰予定で、先発ローテの安定化に期待
ブルペンにはAlexis Diazの追加も行われました 。
即戦力補強の必要性:MLBオールスター前というタイミングで、ベンチや中軸打者の補強が不可欠な状況 。
危機感漂う中の一発
冒頭で触れた大谷の先頭打者弾は、唯一の得点源であり光明でした。しかし、チーム全体が苦境に立たされる中での一発では、残念ながら“象徴”にとどまってしまった形です。
今後のドジャースは、「主力復調」「投手安定」「中軸厚化」という3本柱をどこまで早く満たせるかがカギとなり、これ次第ではオールスター明けに再び勢いを取り戻すことができそうです。
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