大谷体調不良で登板回避。チームは好機逃しの零封で光ったのは大谷の2安打

試合

試合日時・結果:2025年9月3日(現地)@PNCパーク ドジャース0–3パイレーツ。チームはカード2連敗で78勝61敗。

打撃結果:5打数2安打(二塁打、内野安打)/2三振。打率.280。最終打席は空振り三振。

各打席:
 1回=空振り三振(投:Braxton Ashcraft/ブラクストン・アッシュクラフト)。
 3回=遊飛。
 5回=中越え二塁打(投:Mike Burrows/マイク・バロウズ)※今季20本目の二塁打。
 7回=三塁への内野安打(左腕Evan Sisk/エバン・シスク登板回)。
 9回=空振り三振(投了:Dennis Santana/デニス・サンタナ)。

本来はこの試合で大谷が先発登板予定だったが体調不良で回避。DHで出場しチーム5安打のうち2本を記録。

チーム状況:ドジャースは残塁10、得点圏0/7と決定力を欠き零封。

大谷翔平(Shohei Ohtani/ショウヘイ・オオタニ)はこの日、本来予定されていた先発登板を体調不良で見送り、指名打者で出場。初回はアッシュクラフトの強気の攻めに対し、ファストボールとスライダーを織り交ぜられて空振り三振。3回はテンポよくストライク先行で追い込まれ、甘いゾーンを待つも遊飛に倒れ、最初の2打席は快音が出なかった。

試合が動いたのは5回。リリーフのバロウズに対し、大谷はセンターへライナー性の二塁打――スピードのある球を逆方向寄りに弾き、今季20本目のツーベースで得点圏を演出した。だが後続が凡退し、反撃の口火にはなりながらもホームは遠い。ここまでの流れは、走者を進めながら最後の一本が出ないという、この日のドジャース打線の縮図そのものだった。

7回には、左腕シスクが上がる中で先頭の大谷。三遊間深い当たりをスプリントで内野安打にし、打席内容の良さを示した。シスクがこの回を任されていたため、この内野安打はシスクから奪った一本と見られる(登板イニング配置からの推定)。しかし、ここでも後続が倒れて無得点。この日、チームは得点圏7打数無安打に終わっている。

そして9回、守護神サンタナとの対峙は再び空振り三振。サンタナの伸びのある速球と決め球で押し切られ、ゲームセットの三振となった。「サンタナが大谷を三振に斬って完封勝利」という試合のエンディングは、AP電でも強調されたとおりだ。

総じて、大谷はチーム唯一の複数安打で、長打も含む内容の濃い2安打。コンタクト品質と対応力は高かったが、得点への接続という点では味方打線の淡白さに阻まれた。なお体調は万全ではない中での出場であり、攻撃面の存在感は十分に示したと言える。

大谷、登板回避の症状は風邪?チームメイト複数も同様の症状

この日の試合、ファンの間で最も注目されていたのが、投手・大谷翔平の登板でした。しかし、試合開始直前に急遽登板回避が発表され、多くのファンが不安を覚えました。

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、大谷選手の登板回避について「体調不良」であることを明かしました。咳や鼻詰まりといった風邪の症状があり、本人は登板に向けた準備をしていたものの、無理をさせないというチームの判断で登板を見送ることになったようです。

チーム内では他にも同様の症状を訴える選手が複数おり、集団的な体調不良の可能性も示唆されています。しかし、幸いにも大谷選手の症状は軽度であり、大事には至らなかったようです。

監督は、登板の負荷は打者としての出場とは比較にならないと説明。選手の健康を第一に考えた上での賢明な判断と言えるでしょう。大谷選手は打者としては問題なく出場し、この日の試合でもマルチ安打を記録するなど、体調不良を感じさせない活躍を見せてくれました。

大谷選手の次の登板は、週末のボルティモアでのオリオールズ戦にスライドする予定です。大事をとって休養を挟むことで、万全の状態で再びマウンドに立つ姿を見せてくれることを期待しましょう。

レイノルズとマカッチェンの一発で主導権喪失

急遽の登板となったエメット・シーハン(Emmet Sheehan/エメット・シーハン)は、立ち上がりから慎重に入ったが、1回裏に早くも落とし穴。パイレーツの主砲、ブライアン・レイノルズ(Bryan Reynolds/ブライアン・レイノルズ)が真ん中寄りの速球を捉え、ライトスタンドへのソロホームラン。さらに2回にはアンドリュー・マカッチェン(Andrew McCutchen/アンドリュー・マカッチェン)がカウントを作り、甘く入った変化球をレフトに運び、2者連続イニングでのソロ弾。これで早々に2点を失い、シーハンは追いかける展開を強いられた。

それでもシーハンは崩れず、以降はスライダーと速球を織り交ぜて6奪三振をマーク。5回途中で降板となったが、緊急登板という状況を踏まえれば試合を壊さない粘投だったといえる。

チャンスを生かせなかったドジャース打線

ドジャースは3回、4回、そして7回と走者を得点圏に進めながらも無安打に終わる。特に4回は二死満塁の絶好機を迎えたが、ギャビン・ラックス(Gavin Lux/ギャビン・ラックス)が凡退し、あと一本が出なかった。チーム全体で得点圏7打数0安打、残塁10という数字が象徴するように、決定力不足が深刻だった。

大谷が二塁打、内野安打と出塁してチャンスを広げても、後続が繋がらない。ウィル・スミス(Will Smith/ウィル・スミス)が途中交代を余儀なくされたことも打線のリズムに影響を及ぼした。

パイレーツの追加点とリレー

6回にはシーハンの後を受けたアレックス・ベシア(Alex Vesia/アレックス・ベシア)が、ブレット・バート(Brett Baty/ブレット・バート)に適時二塁打を浴び、0–3とリードを広げられた。これが試合を決定づける一打となった。

一方パイレーツは、先発アッシュクラフト(Braxton Ashcraft/ブラクストン・アッシュクラフト)が3回途中で降板し、以降は5人の継投でドジャースを完封。バロウズ(Mike Burrows)、シスク(Evan Sisk)、ホルダー(Sam Hentges? → 確認必要)、そして最後は元ドジャースのサンタナ(Dennis Santana/デニス・サンタナ)が登板し、大谷を空振り三振で斬って試合を締めた。

総括:大谷の存在感と打線の空虚

この試合を振り返ると、大谷翔平がチーム唯一のマルチ安打で攻撃面の柱となった一方で、得点圏での弱さが敗因となった。シーハンは被弾こそあったものの試合を作り、代役先発の役割を果たしたが、援護はゼロ。パイレーツは効率的な本塁打とリリーフ陣の奮闘でカード連勝を飾った。

ドジャースはこれで直近5試合で4敗と失速気味。ポストシーズンを見据えた戦いで、大谷の体調不良による登板回避、ウィル・スミスの途中交代、そして打線の湿りと、不安要素が浮き彫りになった。

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