伝説の18回死闘!大谷「9出塁」とフリーマン「サヨナラ弾」が刻んだWS史上最高傑作

ホームラン

ワールドシリーズ(WS)第3戦、ロサンゼルス・ドジャース対トロント・ブルージェイズの一戦は、WS史上2番目の長さとなる延長18回、6時間39分に及ぶ死闘となりました。その激闘のフィールドで、ドジャースの**大谷翔平選手(25)**が、野球の歴史そのものを塗り替える伝説的なパフォーマンスを披露しました。

その数字は、まさにゲームの枠を超えています。

9打席で出塁(4打数4安打5四球)。

ポストシーズンにおいて、1試合で9度も打席に立ち、そのすべてで出塁を果たすという前代未聞の偉業を達成。これは、ブルージェイズのバッテリーが大谷選手に対して「勝負を避ける」選択を重ねた結果であり、彼がメジャーリーグでどれほどの脅威として認識されているかを如実に示しています。

驚異のスタッツ:2本塁打、2二塁打、4敬遠の「9出塁」内訳

大谷選手が記録した歴史的スタッツの内訳は以下の通りです。

打席結果種類記録的意義
第1打席二塁打エンタイトル二塁打
第2打席本塁打ソロホームラン
第3打席二塁打適時二塁打
第4打席本塁打ソロホームランWS史上タイの1試合4長打
第5打席四球申告敬遠PS史上初の1試合4敬遠
第6打席四球申告敬遠
第7打席四球申告敬遠
第8打席四球申告敬遠
第9打席四球四球PS記録の全9打席出塁

特に第4打席までに記録した2本塁打と2本の二塁打、合計4本の長打は、1906年のWS第5戦でフランク・イズベルが記録して以来、実に119年ぶり、史上2人目となるワールドシリーズタイ記録となりました。

球史に刻まれた「避けられない男」の証

この日の大谷選手のパフォーマンスが持つ意味は、単なる個人記録の達成に留まりません。

大谷選手は5回に適時二塁打を放ち、チームの反撃ムードを牽引すると、第4打席では同点に繋がるソロホームランを叩き込み、試合を振り出しに戻しました。この時点で、彼のバットは完全に火を噴いていました。

その結果が、第5打席以降の**4打席連続申告敬遠(PS史上初)**です。

延長戦に入り、ランナーがいない場面、あるいはリードチェンジに関わる重要な場面で、ブルージェイズはドジャースの核である大谷選手との勝負を完全に放棄しました。これは、ワールドシリーズという最高峰の舞台で、相手チームに「勝負する方が危険だ」と判断させた、恐怖の象徴であり、大谷選手の支配力を示す何よりの証明です。

この歴史的な9出塁は、延長18回という死闘の勝利を支えた揺るぎない「土台」となりました。試合はフリーマン選手のサヨナラホームランで決着しましたが、その劇的な結末は、大谷選手が幾度も塁に出続け、相手投手を疲弊させ、プレッシャーをかけ続けたからこそ生まれたものです。

大谷翔平は、このWS第3戦で、自らの手で新たな野球の神話を誕生させました。

ブルージェイズファンのジャスティン・ビーバーも大谷選手にブーイングを浴びせます。

試合後のインタビューで「今日の試合は自身にとって何番目になりますか」という問いに「勝ったのが全てなので、内容は後から見ればいいかな」と答え、「明日投げることについては」という質問には「早く帰って寝たいです」と今日の激闘の疲労を回復することを最優先に考えてる答えを返しました。

試合概要

  • 試合日時:2025年10月27日(月)(日本時間10月28日)
  • 対戦カード:トロント・ブルージェイズ vs. ロサンゼルス・ドジャース
  • 球場:ドジャー・スタジアム
  • 試合結果ドジャース 6x – 5 ブルージェイズ (延長18回)
  • 勝敗:ドジャースが勝利し、ワールドシリーズの対戦成績を2勝1敗として王手。
  • 勝利投手:ウィル・クライン(Will Klein) 1勝0敗
  • 敗戦投手:ブランドン・リトル(Brendon Little) 0勝2敗
  • 本塁打
    • ブルージェイズ:アレハンドロ・カーク(Alejandro Kirk)
    • ドジャース:大谷翔平 2(5, 6)、テオスカー・ヘルナンデス(Teoscar Hernández)、フレディ・フリーマン(Freddie Freeman)

壮絶な幕開け:カークの満塁弾と大谷の連弾で乱打戦へ

ワールドシリーズ第3戦は、MLB史上最長タイの延長18、試合時間6時間39に及ぶ歴史に残るクラシックゲームとなりました。この壮絶な死闘は、両チームの意地と総力がぶつかり合う、まさに消耗戦の様相を呈しました。

ドジャースは序盤、テオスカー・ヘルナンデスと、前日までにポストシーズン新記録となる9出塁を達成した大谷翔平のソロ本塁打2で2点をリード。しかし、試合を大きく動かしたのは、4回表でした。先発タイラー・グラスノーの制球が乱れ満塁のピンチを招くと、ブルージェイズの捕手、アレハンドロ・カークが左翼へ豪快な逆転満塁ホームランを放ち、一気に4-2と試合をひっくり返します。この一発は、ドジャースタジアムの静寂を切り裂き、ブルージェイズに大きな流れを呼び込みました。

しかし、この日のドジャースは諦めませんでした。5回裏、大谷の適時二塁打で1点差に詰め寄ると、続くフレディ・フリーマンがしぶとく一塁線を破る適時打を放ち、すぐさま4-4の同点に追いつきます。

その後、ブルージェイズは7回表にボー・ビシェットの適時打で再びリードを奪いますが、その裏にはまたしても大谷の2本目となるソロ本塁打が飛び出し、5-5。

この時点で、試合は両チームの執念がぶつかり合う、どちらが勝利してもおかしくない緊迫した展開となりました。

6時間を超える激闘にベンチでは食事をとる選手の姿も。

ブルペン総動員!極限の総力戦で登板を志願した山本由伸

5-5で迎えた9回以降、試合は延長戦に突入し、両チームの救援投手陣が驚異的な粘りを見せます。この試合の真のヒーローは、打者だけでなく、この消耗戦を耐え抜いた投手たちにありました。

救援投手名投球回(IP失点(ER奪三振(SO特記事項
ウィル・クライン4.005勝利投手。延長15回からの登板で無失点リレー。
ジェイク・バンダー2.103
ケビン・ガルシア2.003
…他多数

ドジャースは先発グラスノーの降板後、ブルペン投手たちを次々と投入。延長戦に入る頃には、ブルペン待機していたリリーフ陣はほぼ全員が登板し、まさに総力戦の様相を呈していました。

佐々木はエドマンの好プレーで無失点に抑えます。

今年で引退を表明したカーショウも満塁のピンチを無失点に抑えました。

そして、試合が6時間を超え、延長18回表を迎える前、ドジャー・スタジアムに衝撃の光景が広がりました。

第2戦で105球を投げ完投勝利を収めたばかりの山本由伸投手が、ユニフォーム姿でブルペンに姿を現し、投球練習を開始したのです。中1日という異例の状況でのブルペン入りは、すでにブルペン陣を使い切り、先発で残っている投手(大谷選手はDH、残りは故障明けのスネル)しかいないという、ドジャースの窮状を物語っていました。

ロバーツ監督は試合後、「彼(山本)が最後の切り札だった。必要なだけ投げてもらうつもりだった」と明かし、山本投手もまた、自ら志願して準備に入ったことが報じられています。この山本投手の献身的な行動は、チームの勝利への執念、そしてブルペン総動員で戦う他の投手への鼓舞となり、ドジャースベンチとファンを熱狂させました。

延長18回表、マウンドに上がったウィル・クラインは、山本投手の決意を背に受けるように三者凡退に抑え、ドジャースに最後の攻撃へと繋ぎました。リリーフで72球を投げきる死闘を制してバッターにすべてを託します。

世紀の結末!フリーマンのバットが死闘に終止符を打つ

そして迎えた延長18回裏、ドジャースの攻撃。

この回、一死走者なしで迎えた打席で、大谷が冷静に四球を選び、ポストシーズン新記録となる1試合9出塁を達成するとともに、サヨナラのランナーとして一塁に立ちます。

ここで打席に立ったのが、ドジャースの精神的支柱、フレディ・フリーマンでした。

カウント1-1から、ブランドン・リトルが投じた内角のスライダーを、フリーマンは完璧に振り抜きました。打球は一直線にセンターフェンスを越え、ホームランを確信したフリーマンはガッツポーズ。

サヨナラホームラン

6-5。壮絶な18回に及ぶ死闘は、フリーマンの劇的な一打で終止符が打たれました。

サヨナラが決まった瞬間、大谷選手は塁上からホームへと駆け込み、ブルペンから駆け寄ってきた山本由伸投手と佐々木朗希投手と共に抱き合って歓喜を爆発させました。

勝利への執念、ブルペンの粘り、山本由伸の自己犠牲の決意、そして大谷という脅威が生み出したランナー。すべてが繋がって、フリーマンのバットが勝利の終止符を打ちました。

まるで優勝したかのような喜びようにこの伝説の試合の白熱ぷりがうかがえます。

ドジャースは、この歴史的な勝利でワールドシリーズの対戦成績を2勝1敗とし、一気に王手をかけました。この勝利は、ただの1勝ではなく、チームの結束と総力を世界に示した、価値ある一勝となりました。

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