鉄壁スネル!大谷は3四球!ドジャースが激闘を制しNLCS白星発進

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鉄壁スネル!大谷は3四球!ドジャースが激闘を制しNLCS白星発進

2025年10月13日(日本時間14日)、ミルウォーキー・ブルワーズとのナショナル・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第1戦に臨んだロサンゼルス・ドジャースは、先発ブレイク・スネル投手の圧巻の投球と、終盤のチャンスを確実にものにする勝負強さを見せ、2対1の接戦を制しました。ドジャースは敵地で価値ある初戦の勝利を収め、ワールドシリーズ進出へ向け好スタートを切りました。

ドジャースの「1番・指名打者」として先発出場した大谷翔平選手は、この試合ではヒットこそ生まれなかったものの、3四球を選び、打席での存在感を強く示しました。特に緊迫した試合展開の中で、相手バッテリーに勝負を避けさせる「歩かせる力」が、チームの勝利に繋がる貴重な得点に結びつくことになります。

打席成績: 2打数 0安打 0打点 3四球(申告敬遠2、四球1) 0三振

  • 第1打席(1回表): ブルワーズ先発アーロン・アシュビーに対し、四球を選ぶ。
  • 第2打席(3回表): 2番手クイン・プリースターに対し、レフトフライに倒れる。(打球速度:92.5 mph、打球角度:39度、飛距離:301 ft)
  • 第3打席(5回表): 4番手ジャンニ・ウリベに対し、一死二塁の場面で申告敬遠。続くベッツの併殺打でチャンスを活かせず。
  • 第4打席(7回表): 4番手ウリベに対し、セカンドゴロに倒れる。(打球速度:99.8 mph、打球角度:5度
  • 第5打席(9回表): 6番手トレバー・メギルに対し、一死一・二塁のチャンスで申告敬遠。続くベッツの押し出し四球で決勝点の足がかりを作る。

詳細解説:敬遠の嵐の中でも価値ある出塁
初回、先頭打者として打席に立った大谷選手は、相手先発アシュビーの制球を乱す粘りを見せ、見事に四球を選び出塁。続く打線で得点には繋がりませんでしたが、リードオフマンとして機能しました。

試合が緊迫した膠着状態のまま迎えた5回表、エンリケ・ヘルナンデスの二塁打で一死二塁の先制機が訪れます。ここでブルワーズベンチは、勝利への執念からか、大谷選手との勝負を避け申告敬遠を選択。満塁策を取るも、続くムーキー・ベッツ選手が二ゴロ併殺打に倒れ、この最大のチャンスを逸してしまいます。相手の敬遠は、大谷選手の脅威がもたらしたものですが、結果として得点に繋げられなかったのは悔やまれる場面でした。

そして迎えた9回表、ドジャースはマックス・マンシー選手の四球、エンリケ・ヘルナンデス選手のヒットで一死一・二塁の絶好の追加点機。ブルワーズは再び、大谷選手に対し申告敬遠を選択し、満塁策。この場面は、ブルワーズが「大谷に打たれること」を極度に恐れた結果であり、大谷選手の存在感がもたらした最高の賛辞とも言えます。

大谷の申告敬遠が結果的に勝利の鍵に

結果的に、続くベッツ選手が押し出しの四球を選び、ドジャースに貴重な追加点をもたらしました。大谷選手自身は無安打に終わりましたが、この3つの四球、特に9回の敬遠が、結果的にチームの勝利を決定づける重要な「伏線」となったのです。

NLCS第1戦は、両チームの先発投手が持ち味を最大限に発揮する、投手戦となりました。その均衡を破ったのは、ドジャースの主砲フレディ・フリーマン選手の一発。しかし、ブルワーズも最終回に意地を見せ、ドジャースを追い詰めました。

イニング チーム プレー概要 スコア

6回表 ドジャース フレディ・フリーマンが先制ソロ本塁打(打球速度 107.8 mph) LAD 1 – 0 MIL
8回裏終了 ブルワーズ ブレイク・スネルが8回1安打無失点、10奪三振の快投でマウンドを降りる LAD 1 – 0 MIL
9回表 ドジャース ムーキー・ベッツが押し出し四球を選び、貴重な追加点を獲得 LAD 2 – 0 MIL
9回裏 ブルワーズ ジャクソン・チョウリオの犠牲フライで1点を返す。なお一死一・三塁 LAD 2 – 1 MIL

エースの貫禄と9回の緊迫劇

試合の主役は、ドジャース先発のブレイク・スネル投手でした。サイ・ヤング賞受賞歴を持つ左腕は、その実力をポストシーズンという大舞台で遺憾なく発揮。8回を投げて被安打わずか1、無失点、10奪三振という完璧に近い投球で、ブルワーズ打線を完全に封じ込めました。特に速球とチェンジアップのコンビネーションが冴え、ブルワーズ打者は手も足も出ない状態。ブルワーズのマウンドも序盤から継投で奮闘しました。

6回表、ドジャースのフレディ・フリーマン選手がライトスタンドへソロ本塁打を放ち、ついに0対0の均衡を破ります。この一発は、打球速度107.8 mph、飛距離362 ftを記録し、ドジャースに待望の先制点をもたらしました。

そして、ドジャースが2対0とリードを広げた9回裏、ドジャースは佐々木朗希投手を投入。しかし、佐々木投手は制球に苦しみ、四球とヒットで一死満塁のピンチを招き降板。緊迫した場面で、ドジャースは経験豊富なブレイク・トライネン投手をマウンドに送ります。トライネン投手は、ジャクソン・チョウリオ選手に犠牲フライを打たれ1点差に詰め寄られますが、続く打者を三振に打ち取り、ブルワーズの反撃を振り切りました。

この試合は、スネル投手の圧倒的な支配力と、大谷選手への申告敬遠から生まれた貴重な追加点、そして佐々木投手の乱調をトライネン投手がカバーする、まさにポストシーズンの激闘を象徴する一戦となりました。ドジャースは、ブルワーズの粘りを辛くも断ち切り、NLCS初戦を勝利で飾り、シリーズ突破へ大きな一歩を踏み出しました。

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