試合概要:侍ジャパンの共演が勝利を呼んだ熱戦
- 試合日時: 2025年9月26日(現地時間)
- 対戦相手: シアトル・マリナーズ
- 試合結果: ドジャース 3 – 2 マリナーズ
- 勝利投手: ジャスティン・ヴロブレフスキー(1勝0敗)
- 敗戦投手: ジョージ・カービー(13勝10敗)
- セーブ: エバン・フィリップス(10セーブ)
ドジャースは、マリナーズとの緊迫した投手戦を制し、今季91勝目を挙げました。この試合は、大谷翔平選手が冷静な選球眼でチャンスを作り、チームメイトがそれに続くというドジャースらしい戦いぶりで勝利を掴みました。特に注目されたのは、今シーズンからドジャースに加入した佐々木朗希投手がメジャー初登板を果たし、圧巻の投球を披露したことでした。
大谷翔平、打撃と走塁で史上初の2年連続50-20偉業達成
大谷翔平選手の成績
- 打数: 3
- 安打: 0
- 本塁打: 0
- 打点: 0
- 四球: 1
- 三振: 1
- 盗塁: 1
- 打率: .280
大谷選手はこの日、冷静な四球を選んで出塁すると、続く場面で今季20個目の盗塁を成功させました。この盗塁によって、大谷選手は史上初となる2年連続での「50本塁打・20盗塁」を達成するという、野球の歴史に新たな1ページを刻みました。打者としてリーグトップクラスのホームラン数を記録しながら、俊足を生かした走塁でもチームに貢献する、大谷選手ならではの唯一無二の偉業です。またこれで3年連続20盗塁の記録にもなりました。
この日の大谷選手は快音こそ響きませんでしたが、チームの勝利に欠かせない重要な役割を果たしました。初回の第1打席は空振り三振、第2打席は内野ゴロに倒れます。しかし、1点ビハインドで迎えた6回の第3打席、一死一塁のチャンスで打席が回ってくると、大谷選手はフルカウントからの難しい球を見極め、冷静に四球を選びました。この四球が、続くエンリケ・ヘルナンデス選手の逆転2ランホームランを呼び込み、チームの逆転劇へと繋がりました。打席での結果だけでは語れない、チームに貢献する大谷選手の存在感を示すプレーでした。
佐々木朗希、メジャー初登板で圧巻の快投
佐々木朗希投手の成績
- 投球回: 1.0回
- 被安打: 1
- 奪三振: 2
- 失点: 0
- 球数: 17球
- 最速: 161.1km/h
この試合で最も日本のファンを興奮させたのは、7回にリリーフとしてマウンドに上がった佐々木朗希投手でした。メジャー初登板となった佐々木投手は、いきなり強打者と対峙するも、最速161.1km/h(100.1マイル)の剛速球と切れ味鋭い変化球で相手打者を圧倒。特に、メジャーで60本塁打を放っている強打者カル・ローリー選手を3球三振に仕留めた投球は、メジャーリーグの舞台でも通用する圧倒的なポテンシャルを見せつけました。1回を無失点に抑え、完璧なメジャーデビューを飾った佐々木投手の投球は、今後の活躍を大いに期待させるものでした。
試合の流れ:シーソーゲームを制したドジャースの底力
試合のハイライト
- マリナーズ先発カービーとドジャース先発グラスノーが序盤から素晴らしい投手戦を披露。
- 4回裏、マリナーズが単打で先制点を挙げる。
- 6回裏、エンリケ・ヘルナンデスの2ランホームランでドジャースが逆転。
- 7回表、佐々木朗希投手がメジャー初登板で圧巻の無失点投球を披露。
- 8回表、マリナーズが同点に追いつく。
- 9回裏、ダルトン・ラッシングがサヨナラタイムリーを放ち、ドジャースが勝利。
試合は序盤から息詰まる投手戦となりました。ドジャースの先発グラスノーは7回2失点と好投し、マリナーズのカービーも6回を投げて好投を見せます。試合が動いたのは4回裏、マリナーズが単打で先制点を挙げました。ドジャースはなかなか反撃の糸口をつかめずにいましたが、6回裏に大きなチャンスが訪れます。一死一塁から大谷選手が四球を選んで繋ぎ、続くエンリケ・ヘルナンデスが放った打球はライトスタンドへ飛び込む逆転の2ランホームラン!この一発で試合はドジャースペースへと傾きました。
しかし、マリナーズも簡単に引き下がりません。8回表に同点に追いつき、試合はふたたび振り出しに戻ります。そして迎えた9回裏、二死二塁の場面で打席に立ったのはダルトン・ラッシング。彼の放った痛烈な打球がライトへ抜け、劇的なサヨナラ勝ちを収めました。
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