大谷翔平が5年連続でMLB最高選手の快挙! 男性ベストアスリート賞は逃す…

ニュース

この日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が「ベストMLBプレーヤー賞」に選ばれた。2025年の授賞式は7月16日(現地時間)、ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された。

大谷は2021年から5年連続の受賞となり、バリー・ボンズやアルバート・プホルスといった歴代の名選手を超え、史上最多となる5度目の栄冠を手にした。

2024年シーズンの大谷は、54本塁打・59盗塁・OPS1.105という圧倒的な成績を残し、史上初の「50-50(本塁打・盗塁ともに50超え)」を達成。ナ・リーグMVPも満票で受賞し、ワールドシリーズではドジャースの優勝に大きく貢献した。

米メディアからは「MLBの枠を超えた存在」「ベーブ・ルースをも超える影響力」といった賛辞が寄せられ、ESPNやMLB.comも「彼の2024年は“伝説級”」と報じた。

全アスリートの頂点に立ったのはNBAのシャイ
しかし、大谷がもう一つノミネートされていた「Best Male Athlete(男性ベストアスリート賞)」は、NBAのShai Gilgeous-Alexanderが受賞した。

シャイは2024–25シーズンに平均32.7得点で得点王を獲得し、シーズンMVPとNBAファイナルMVPの両方を受賞。彼が所属するオクラホマシティ・サンダーは初のNBA制覇を達成し、その中心にいたのがまさにこの男だった。

大谷とシャイ、いずれも歴史的なシーズンを送ったが、競技構造の違いも含めて評価軸が分かれた結果となった。

ESPYアワードとは? スポーツ界の「アカデミー賞」
ESPYアワード(Excellence in Sports Performance Yearly Award)は、米スポーツ専門局ESPNが主催する年次表彰イベントで、アメリカにおける“スポーツのアカデミー賞”とも称される名誉ある式典だ。競技ごとに最も活躍した選手を選ぶ部門賞に加え、全スポーツの中から年間最優秀の男女アスリートを選出する「Best Male Athlete」「Best Female Athlete」は、最も注目される部門である。

なぜ大谷は「男性ベストアスリート賞」を逃したのか?

野球は年間162試合という長丁場であり、個々のパフォーマンスがシーズン全体に分散される。一方、NBAはプレーオフやファイナルといった“クライマックス性”に富む舞台が存在し、そこですべてを決める場面で活躍する選手がより強く記憶に残る。

今回、シャイが制した理由はまさにその点にあった。MVP、得点王、チーム優勝という三冠を短期間で一気に達成したことが、インパクトという点で大きく評価されたと考えられる。

一方で、大谷は「MLBでは疑う余地のない絶対的存在」として満場一致の支持を受けており、ジャンルの違いが“敗因”とも言えるだろう。

ベストMLB選手5年連続受賞の価値は、むしろ“伝説級”
今回、大谷が全競技の中で最優秀に選ばれなかったことを残念に感じるファンもいるかもしれない。しかし、ESPYのMLB部門で5年連続の最優秀選手に選ばれたこと自体、これは米スポーツ史でも異例の偉業である。

過去の受賞者の中でも、ここまでの継続的な支配力を示した選手はいない。バリーボンズやプホルスもなし得なかった偉業で米メディアも一様に大谷を“MLB界を象徴する存在”として称えており、今やESPYにおいて「大谷=MLB最高」の構図は定着している。

競技の壁を越えて、スポーツ界の中心へ
野球という競技の特性上、NBAやNFLのような大会形式のインパクトには及ばない部分がある。それでも、大谷翔平は今や全米スポーツ界で「最も名前を知られた日本人アスリート」であり、MLBを超えて文化的なアイコンとなりつつある。

今回の受賞結果は、シャイの偉業を称えつつ、大谷の存在が「MLBの枠を超えてアメリカのスポーツ全体を代表する存在になっている」ことを証明するものだった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました