📆 試合概要
2025年7月3日(日本時間)
ロサンゼルス・ドジャース 5 – 4 シカゴ・ホワイトソックス(ドジャースタジアム)
“静かなる主役” 大谷翔平、勝利を引き寄せた執念の盗塁
- 指名打者として先発出場(3番DH)
- 打席成績:4打数0安打、1四球
- 第5打席で同点の足掛かりとなるゴロ&二盗
- 38試合ぶりの盗塁成功、今季17個目
終盤の劇的な逆転劇を支えるプレーで勝利に貢献
この日、大谷翔平は打撃では沈黙した。初回は三振、第2打席と第3打席はフライアウト、第4打席は四球で出塁しながら得点に絡めず。そして迎えた第5打席――9回裏、1点ビハインドで迎えた無死満塁の大チャンスだった。
ここで放った打球は内野ゴロ。しかし、これが同点のホーム生還を呼び込む間に、大谷は一塁から気迫の走塁で二塁へ。シカゴ守備陣の隙を突く見事な二盗だった。
この38試合ぶりとなる盗塁によって流れは完全にドジャース側へ傾く。続く打者フリーマンが放った打球で劇的なサヨナラ勝利。試合後、多くのメディアが口をそろえたのは「大谷の盗塁が勝利の伏線だった」という評価だった。
この日のヒット数は「0」。だが、勝負を決める場面で“走塁の野球”を体現してみせた姿は、改めて大谷翔平が“打つだけではない”総合的なアスリートであることを証明した。
ドジャース勝利にカーショウ3000奪三振達成!
- 先発カーショウが6回途中4失点も、歴代5位タイの通算3,000奪三振を達成
- ウィル・スミスが5回にソロ弾で反撃開始
- 9回裏に怒涛の集中打で3得点、逆転サヨナラ勝ち
- フリーマンの決勝打で劇的幕切れ
- ホワイトソックスは中盤まで優位も継投失敗
◆カーショウ大記録をチーム全体で祝う!
この試合カーショウが3000奪三振を達成し勝利も掴むということでチームはお祭りムード。
大谷もドジャースの顔とも言えるカーショウの記録にお祝いしています。
試合は序盤、ホワイトソックスがリードを奪った。2回にドジャース先発のクレイトン・カーショウが2点を失うと、4回・6回にも着実に加点され、スコアは4-2に。だがこの日、カーショウは歴史に名を刻む「通算3,000奪三振」という節目も迎え、球場はスタンディングオベーションに包まれた。
一方、ドジャース打線は中盤まで沈黙気味。5回にウィル・スミスがソロ本塁打で1点を返し、8回にも1点を追加して1点差に迫る。そして迎えた9回裏――ここからドラマが待っていた。
先頭のヘイワードがヒットで出塁すると、ノーアウト満塁の場面で打席に立ったのは大谷翔平。凡打に終わったが、結果的に同点となる走者が生還。その間に見せた大谷の盗塁が相手バッテリーに揺さぶりをかけた。
続くベッツが敬遠されて再び満塁、そこで打席に入ったフリーマンがセンター前に運び、劇的なサヨナラ勝ちを決めた。相手守備は足が止まり、完全に押し切られた格好だった。
マンシーが左膝を痛めて交代…
守備の際にランナーと衝突で左膝の痛みで途中交代。翌日MRIを受けるようですが、監督は現段階では大丈夫と見ているようです。
勝負を決めた“総合力”、光る大谷の走塁判断
この試合、ドジャースは先発カーショウの偉業を含め、投打ともに見どころの多い内容だった。大谷翔平は打撃こそ精彩を欠いたが、試合を通して集中力を切らさず、最も重要な場面で走塁という形で勝利に貢献。
ホームランや長打で注目されがちな彼の存在だが、こうした細やかなプレーが“本物のスター”であることを物語っている。打てないときにも何ができるか――その姿勢がチームに流れを呼び込んだ。
今季のドジャースは直近10試合で9勝と快進撃を続けており、大谷の貢献度も打撃面以外で徐々に評価が高まっている。ポストシーズンに向け、こうした“引き出しの多さ”が鍵となるのは間違いない。
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