2026年5月18日(日本時間5月19日) パドレス 1 - 0 ドジャース
大谷翔平が魅せた執念の“秘打”と5戦連続安打!完全復調を証明するマルチ安打の全貌
- 打数:3打数
- 安打:2安打
- 本塁打:0本塁打
- 打点:0打点
- 四球:1四球
- 三振:0三振
- 盗塁:0(盗塁失敗1)
ドジャースの「1番・指名打者(DH)」として先発出場した大谷翔平選手は、パドレスのエース右腕であるマイケル・キング投手をはじめとする強力投手陣を相手に、確かな存在感を放ちました。直近5試合で4度目となるマルチ(複数)安打をマークし、5試合連続安打を記録。幹部が「1日の休養が大きなメリットとなった」と語るように、春先の出遅れを完全に払拭する復調ぶりを敵地サンディエゴのファンに見せつけました。
第1打席は左飛、第2打席はしっかりとボールを見極めて四球で出塁。そして最大の見せ場の一つとなったのが、6回2死一塁で迎えた第3打席です。キング投手が投じた外角のチェンジアップに対し、大谷選手は体勢を崩されながらもしぶとくバットに当てました。打球は捕手前へと転がる超ボテボテの軌道を描きます。しかし、大谷選手の圧倒的な俊足が勝り、三塁前への内野安打をもぎ取る“秘打”となりました。
その後、すかさず二盗を試みたものの、これが今季初の盗塁失敗となりチャンス拡大とはなりませんでした。動き出しの構えに手応えを感じていた大谷選手ですが、惜しくも激走の先にタッチアウトが待っていました。
しかし、大谷選手の執念はここでは終わりません。1点を追う8回2死一塁の第4打席、パドレスの救援右腕アダム投手が投じた低めのチェンジアップに極めて鋭い反応を見せます。巧みにバットコントロールされた打球は、一・二塁間を猛烈な速度で破っていく右前打となりました。これで3試合連続のマルチ安打を達成し、2死一・三塁と一打同点のビッグチャンスを演出。後続が倒れたため得点には結びつかなかったものの、大谷選手の打撃状態が完全にトップギアへ入っていることを証明する一戦となりました。20日(日本時間21日)のパドレス3戦目には今季4度目の二刀流登板も見込まれており、そのパフォーマンスにさらに期待が高まります。
山本由伸が107球に込めたエースのプライド!7回1失点8Kの快投と首位攻防戦の明暗
- 投球回数:7回
- 投球数:107球
- 被安打:3安打
- 被本塁打:1本塁打
- 奪三振:8三振
- 与四球:2四球
- 自責点:1自責点
- 勝敗:4敗(3勝)
- 防御率:3.32
パドレスの目立ったプレー
- マイケル・キング投手が7回無失点、9奪三振の圧巻のクオリティスタートを達成。
- 初回にミゲル・アンドゥハー選手が山本由伸投手のスプリットを捉え、左翼席へ値千金の先制ソロ本塁打。
- 8回2死一・三塁の絶体絶命のピンチを救援陣が凌ぎきり、最少得点を守る「スミイチ」で完封リレー。
ナ・リーグ西地区の首位攻防戦という極めて重要なマウンドに上がったドジャースの山本由伸投手は、今季最多となる107球を投げ抜く鬼気迫るピッチングを披露しました。現在、ドジャースの先発陣はブレイク・スネル投手とタイラー・グラスノー投手の2枚看板が戦線を離脱するという大きな苦境に立たされています。13連戦の11戦目という過酷なチーム状況のなか、山本投手にはイニングを深く消化することが強く求められていました。
試合の勝敗を分けたのは、皮肉にも立ち上がりのわずか1球でした。1回裏、1死からパドレスの2番ミゲル・アンドゥハー選手に対し、カウントを取りにいったスプリットが甘く入ります。打球は鋭く左翼席へと吸い込まれ、手痛い先制のソロ本塁打となりました。今季はここまで9試合の登板で9被弾、第1イニングでの失点は4度目。山本投手にとって、立ち上がりの被本塁打対策が改めてクローズアップされる形となりました。
しかし、ここからの山本投手の修正能力こそが、総額3億ドルを超える契約を結んだ右腕の真骨頂でした。2回を三者凡退に抑えると、3回に2死からアンドゥハー選手に左前打を許したものの、後続のギャビン・シーツ選手を遊ゴロに仕留めてスコアボードに「0」を刻みます。4回、5回、6回はパドレスの強力打線に一切の安打を許さない驚異的な快投を演じ、奪三振ショーを展開しました。
7回には先頭のザンダー・ボガーツ選手に内野安打を許し、球数が100球に迫るなかでもデーブ・ロバーツ監督は続投を決断。山本投手はその期待に応え、後続を完璧に打ち取って7回を投げきりました。最終的に7回3安打1失点、8奪三振という非の打ち所がないハイプレッシャー・パフォーマンスを見せたものの、打線がパドレスのエースであるキング投手の前に沈黙。わずか1点に泣き、無援護のまま今季4敗目を喫することとなりました。
試合後、地元メディアからは初回に本塁打を浴びる傾向について質問が相次ぎました。それに対し、山本投手は一切の言い訳をせず、短い言葉のなかにエースとしての強い矜持をにじませました。 「今日は相手投手がすごくいい投手だった。僕が初回に失投して本塁打を打たれて先制されているようじゃ駄目だなというのはすごく思いました。0対0でずっと投げていけるような試合内容をつくりたかった」 チームの柱としての責任を一身に背負い、自身の高い基準に届かなかった悔しさを真摯に語る姿は、次戦への確かな逆襲を予感させるものでした。
歴史の特異日となった日本時間19日!12年ぶりの「日本人先発3投手同日敗戦」が示す過酷なマウンド
この日はメジャーリーグの歴史においても、極めて珍しいデータが記録された特異な1日となりました。敵地で好投しながらも4敗目を喫したドジャースの山本由伸投手に加え、カブスの今永昇太投手、アストロズの今井達也投手がそれぞれ同日の試合に先発登板。しかし、いずれの投手も打線の援護に恵まれない、あるいは相手打線に捕まるなどして敗戦投手となりました。
メジャーリーグにおいて、日本人投手3人が同じ日に敗戦投手となるのは、2014年7月1日(ヤンキース・黒田博樹、メッツ・松坂大輔、レッドソックス・上原浩治)以来、実に12年ぶり6度目の出来事です。さらに、敗戦となった3人「全員が先発登板」という条件に絞ると、2000年7月24日(タイガース・野茂英雄、レッドソックス・大家友和、ロイヤルズ・鈴木誠)以来、なんと26年ぶり2度目という歴史的な不名誉データとなりました。
世界最高峰の舞台であるメジャーリーグで、先発ローテーションを守り続けることがどれほど過酷であるか。そして、どれだけ個人が素晴らしいピッチングを披露しても、チームの勝利を掴み取るためには打線との噛み合わせがいかに不可欠であるか。山本投手の7回1失点という見事なハイクリティースタート(HQS)が報われなかったこの日の結果は、まさに野球の厳しさとマウンドの孤独さを象徴する、歴史的な1日としてファンの記憶に刻まれることになりました。

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