- 大谷翔平選手の当日の打席成績
- 第1打席:空振り三振(カウント2-2から内角低めに沈むツーシームにバットが空を切る)
- 第2打席:四球(チェンジアップで追い込まれるもフルカウントまで粘り真ん中低めを見極める)
- 第3打席:左越え二塁打(メジャー通算200二塁打の金字塔、ワンバウンドでフェンスに直撃)
- 第4打席:中飛
- 第5打席:一ゴロ
- 本日の通算成績:4打数1安打、1四球、1三振、打率.240
投打「二刀流」による激戦の疲労を考慮され、前日の試合を完全休養に充てた大谷翔平選手 。リフレッシュを終えて迎えたのは、2023年まで6年間もの日々を過ごし、数々の伝説を紡いできたかつての本拠地、エンゼルスタジアムでの古巣エンゼルス戦でした 。「1番・指名打者」として3試合ぶりにスタメンへと復帰した大谷選手は、試合開始の直前に前代未聞のハプニングに見舞われることになります 。
1回表、大谷選手がプレイボールを待つバッターボックスに入ろうとしたその時、球審がインジケーターなどの必要な器具をベルトに装着し忘れていたことに気づき、慌てて準備を始めるという珍事が発生しました 。この予想だにしない試合遅延に対し、大谷選手はイライラする素振りを見せるどころか、敵地のファンや指揮官のデーブ・ロバーツ監督と共に思わぬアクシデントを笑顔で受け流す余裕を見せました 。しかし、直後の第1打席では、エンゼルスの先発右腕コハノビツ投手が投じた内角低めの鋭く沈むツーシームに翻弄され、空振り三振に倒れるというほろ苦いスタートとなりました 。
ここから即座にアジャストできるのが、スーパースターたる所以です。3回2死一塁で迎えた第2打席では、内外角へと巧みに投げ分けられるチェンジアップに2球で追い込まれながらも、じっくりとボールを見極めてフルカウントまで粘り腰を見せます 。最後は真ん中低めへと外れるツーシームを冷静に見送り、貴重な四球をもぎ取ってチャンスを拡大させました 。
そして満員のファンが熱狂に沸いたのが、4-0とリードを広げて迎えた5回無死一塁の第3打席でした 。大谷選手は相手投手のボールを完璧に捉えると、打球は凄まじい速度でレフト方向へと一直線に伸びていきました 。スタンドインまであとわずか3メートルという特大の当たりは、ワンバウンドで左翼フェンスへと直撃 。俊足を飛ばした大谷選手は悠々とセカンドベースに到達し、これが大リーグ通算200本目となる節目の二塁打となりました 。古巣のファンからも大きな拍手が送られる中、完全休養明けで見事に結果を残し、打線の主軸としての役割を十二分に果たしてみせました 。
エース離脱の衝撃を跳ね返した執念の全員野球!完璧な8人継投と主砲たちのアーチ競演
- 両チームの目立ったプレー・トピックス
- ドジャース:先発予定のサイ・ヤング賞左腕ブレイク・スネル投手が試合直前に「左肘遊離体」のため緊急登板回避、15日間の負傷者リスト(IL)入りが発表される
- ドジャース:急遽「ブルペンデー」となり、通算35試合目でメジャー初先発となったウィル・クライン投手が2回を1安打無失点に抑える満点の立ち上がり
- ドジャース:4回表、アンディ・パヘズ選手が均衡を破る豪快な10号先制3ランホームランを放つ
- ドジャース:パヘズ選手に続き、マックス・マンシー選手がライトスタンドへ吸い込まれる連続のソロホームランを叩き込む
- ドジャース:6回表、テオスカー・ヘルナンデス選手が約1ヶ月ぶり(24試合ぶり)となる値千金の右越え2ランホームランを放ち、試合を決定づける
- エンゼルス:ドジャースの小刻みな継投の前に打線が完全に沈黙し、わずか数安打に封じ込められてホームで手痛い零封負けを喫する
プレイボールの直前、ドジャースベンチには激震が走っていました。この日の先発マウンドに上がるはずだった2度のサイ・ヤング賞を誇る絶対的左腕、ブレイク・スネル投手が「左肘遊離体(関節ねずみ)」の症状を訴えて突如として登板を回避 。そのまま15日間の負傷者リスト(IL)に入ることが球団から発表されたのです 。タイラー・グラスノー投手も腰痛で離脱している先発陣の非常事態に、デーブ・ロバーツ監督は急きょ救援陣を小刻みにつなぐ「ブルペンデー」で戦い抜く決断を下しました 。これに対し、主砲のフレディ・フリーマン内野手から「試合に出してほしい」と強烈な出場直訴があったものの、指揮官はベテランのコンディションを最優先してこれを頑なに拒否し、休養命令を下すという緊迫した裏舞台もありました 。
そんな絶体絶命のチームを救ったのが、大リーグ3年目の26歳右腕、ウィル・クライン投手でした 。通算35試合目にして自身初の先発マウンドという大役を任されたクライン投手は、「驚きはなかった。むしろちょっとわくわくした」と強心臓ぶりを発揮 。1回裏にエンゼルスの大砲マイク・トラウト選手を鮮やかな二ゴロに打ち取るなど、リリーフ時と変わらないルーティンで2回1安打無失点という完璧なオープナーの役割を遂行しました 。
この好投が呼び水となり、中盤からドジャースの誇る強力打線が一気に爆発します。4回表、ランナーを2人置いた場面で5番のアンディ・パヘズ選手が、相手先発コハノビツ投手の甘い球を完璧に捉えてレフトスタンドへ突き刺さる圧巻の10号先制3ランホームランを放ちます 。敵地が静まり返る間もなく、続くマックス・マンシー選手が芸術的なスイングでライトスタンドへと運ぶ連続ソロホームランを放ち、一挙に4点のリードを奪いました 。
さらに勢いは止まらず、6回表には打撃の調子を上げていたテオスカー・ヘルナンデス選手が、逆方向への見事な右越え2ランホームランを叩き込みます 。これが実に24試合ぶり、約1ヶ月ぶりとなる貴重な一発となり、ヘルナンデス選手も「自分にとってもいい兆候」と手応えを語る納得のアーチで6-0と突き放しました 。昨シーズンはエンゼルスに対して6戦全敗という屈辱を味わっていたドジャースですが、その過去を忘れ去るかのような一発攻勢を見せつけました 。
投げては、先発のクライン投手の後を受けたリリーフ陣が意地のピッチングを披露します 。3回から登板した2番手のハニエル・エンリケス投手がトラウト選手を自慢の快速球で空振り三振に仕留めると 、そこからブレイク・トライネン投手、ギャレット・ミルズ投手、エバン・ハート投手に至るまで、エンゼルス打線を完全に力でねじ伏せ、一歩も踏み込ませない圧巻のノーヒットノーランリレーを展開 。終盤の7回以降もアレックス・ベシア投手、マイケル・ドライヤー投手、そしてこの日にマイナーから昇格したばかりのアンソニー・バーンズ投手へと一分の隙もないタスキリレーを見せ、最後までスコアボードに「0」を並べ続けました 。
終わってみれば、緊急事態から始まったスクランブル体制を総勢8人の投手が完璧に繋ぎ、エンゼルス打線をわずか数安打に抑え込む見事な完封リレーを達成 。ロバーツ監督も試合後、「みんな本当に素晴らしい仕事をしてくれた。彼が2イニングを投げてくれたおかげで乗り切れた」と、初先発でチームを鼓舞したクライン投手を大絶賛しました 。エースの負傷離脱という最大のピンチを、投打の圧倒的な結束力で見事に跳ね返したドジャース。大谷翔平選手の通算200二塁打という記念碑的な偉業に華を添える、歴史的な快勝劇となりました 。

コメント